アフリカのハゲワシが絶滅に向かっているとバードライフが警告

「アフリカの空にハゲワシが見られない光景など想像できませんよね。」
バードライフ南アフリカの代表マーク・アンダーソンは言いました。

IUCN(国際自然保護連合)の絶滅危惧種のレッドリストのためにバードライフが行った鳥に関する最新のアセスメントによれば、アフリカで最大で最も目につく猛禽類であるハゲワシ11種のうちの6種で絶滅リスクが高まっています。

アフリカのハゲワシ個体群の減少の主な要因は、無差別な薬殺(ハゲワシが毒入りと気付かず薬殺死体に引き寄せられてしまう)や、ハゲワシの体の一部の伝統的な薬としてとしての使用、密猟者による意図的な殺害(ハゲワシの飛んでいる姿が見られると違法に殺された大型の狩猟動物の死体の存在を当局に知らせることなるため)などが考えられています。

バードライフのアフリカ・プログラムのディレクターJulius Arinaitwe博士は言いました。

「アフリカの空から最も象徴的で素晴らしい鳥のグループを奪うと同時に、ハゲワシの急激な減少は人々にも広範囲の影響を及ぼします。ハゲワシは腐った死骸を掃除することにより病気の蔓延を止める助けをしているのです。」

「けれども私たちはハゲワシ減少の規模が大きいことに気がついているので、自然保護活動家には国会議員、宗教的奉仕団体、政府当局機関および地元の人々と共に、この素晴らしい腐食性鳥類に将来があることを確実にするために活動できる時間がまだ十分あるのです。」

私たちはハゲワシが空から居なくなるのを座視しているわけではありません。

バードライフ・パートナーが最近アフリカのハゲワシ保護の行動を起こすために集まり、‘自然の清掃クルー’を守る誓いを立てました。

パトリシア・ズリータ(バードライフCEO)がBradnee Chambers博士(移動性動物種の保全に関する条約=CMSについての国連環境会議事務局長)と共同で先ごろこの重要な生物の苦境を世界の人に知ってもらう取り組みを展開することを表明したのです。

今やこの問題の深刻さを完全に理解するべき時です。それは鳥だけではなく、アフリカの人々健康にとっても重要なのです。

今日バードライフはアフリカのハゲワシを守るキャンペーンを開始します。

「ハゲワシやその他の鳥は健康な生態系を維持する上で重要な役割を果たしています。」とIUCNの種の生存委員会の議長サイモン・スチュアートは言いました。「彼らの減少は他の種や自然がもたらす多くの利益に深刻な波及的影響を及ぼす可能性があります。保護活動によりある程度の結果が出ているのは励ましになりますが、このレッドリストの更新版はこれらの種を守るために緊急な活動が必要であることを示す重要な警鐘です。」

ハゲワシに関するその他の情報

vultures

アフリカのハゲワシのうち6種(上の図で丸の中に赤字でCRまたはENと表記されちている6種)の状況が悪化しています:

ズキンハゲワシ: 絶滅危惧ⅠB類から同ⅠA類へ

コシジロハゲワシ: 絶滅危惧ⅠB類から同ⅠA類へ

カオジロハゲワシ: 絶滅危惧Ⅱ類から同ⅠA類へ

マダラハゲワシ: 絶滅危惧ⅠB類から同ⅠA類へ

ケープシロエリハゲワシ: 絶滅危惧Ⅱ類から同ⅠA類へ

ミミヒダハゲワシ: 絶滅危惧Ⅱ類から同ⅠA類へ

アフリカにはあと5種のハゲワシが生息し、そのうちの1種(エジプトハゲワシ)はすでに絶滅危惧ⅠB類になっており、そのほかの2種(ヒゲワシとCinereous Vulture=和名不詳)は準絶滅危惧種です。

アフリカに生息する残りの2種のうち、ヨーロッパ南部と中央アジアを主要生息地とするシロエリハゲワシと植物が主食のヤシハゲワシはまだ軽度懸念種とされていますが、アフリカのシロエリハゲワシの多くは減少しつつあると考えられています。

 

報告者: エイドリアン・ロング

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