世界が自然保護の目標を達成することを助けるツール

海洋電子地図は各国政府の愛知ターゲット達成を助けるツールの一つです。

生態系と自然は人の生活を支える上で不可欠なものです。このことを認識して2010年に193の国が‘生物多様性愛知ターゲット’として知られる20の自然関連の目標に合意しました。

最近の研究で世界の政府が合意したこの生物多様性ターゲットを達成するにはより多くのことがなされねばならないことが明らかにされました。

バードライフ・パートナーシップは政府や自然保護活動家が自然の恵みの喪失を防ぐための幾つかのツールを開発しました。

これらのツールは韓国で開催されている生物多様性条約(CBD)COP12でのイベントで紹介されました。イベントは‘実行のためのツールボックスを明らかにする: CBDの目標達成のための支援ツールと方法’と名付けられ、コンサベーション・インターナショナル、Rare、ネーチャー・コンサーバンシー、WWFとの共同で行われました。

9つのツールが強調され、それには次の項目が含まれます。

  • ‘重要生息環境(IBA)’のリストーIBAとは生物多様性にとって特に重要な地域で、各国の政府はこれを自然保護と開発計画を助けるために利用できます。特に保護区やその他の特別な管理手配をどこに設定するかを決めるのに有用です。
  • 海洋電子地図は、保護活動実施者と政策立案者、エネルギー分野の計画立案者(風力発電、ガス、石油探査と掘削)、漁業管理者、海洋汚染管理計画者および保険業界に対する情報を提供します。ここで示されるサイトは保護区設定を含む効果的な海洋保全のための優先順位を示します。
  • ‘生態系サービスのサイトを基盤とする評価のためのツールキット(TESSA)’ーこのツールキットは複数の重要サイトで生態系サービスの状況評価を短時間で行うユーザーを助け、それにより、これらのサイトを保全し再生するために必要な活動を知らせます。

バードライフの世界生物多様性政策コーディネーターのCarolina Hazinはこのイベントの席上で、「科学は‘生物多様性の戦略計画’の実行において非常に重要な役割を持っています。この情報がきちんと説明され政策プロセスに組み込まれ、それにより、情報に基づくより持続可能な決定と政策が行われることが基本です。」と言いました。

報告者:マーチン・フォーリー

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