パナマ湾が破壊から免れた
「自分たちだけではこの日を迎えることは絶対に出来なかったでしょう・・・」とパナマ・オーデュボン協会会長のRosabel Miróは他のバードライフ・パートナーに宛てて感無量の思いを記した書状を書いています。「私たちは傷を癒し、私たちが経験したのと同様な状況にある友人たちに目標を達成することが出来ることを示すことが必要です。団結が力だと知りました。」
パナマ・オーデュボン協会(パナマのパートナー)は、国際的に重要な渡り鳥のサイトであるパナマ湾IBAの保全を止めるという、2012年にパナマ政府が行った決定を逆転させるという厳しい努力に勝ったことを祝いました。同IBAの保護状態は、ホテルやゴルフ場建設などの都市およびリゾート開発のための短期的な経済的要求により引き下げられていました。それと同時にマングローブ林の伐採に関する規制も緩められていました。
「世界湿地の日」の2015年2月2日、パナマ大統領フアン・カルロス・ヴァレーラはパナマ湾を完全に保全する状態に戻すという法案に署名しました。新法案は保護区が‘西半球シギ・チドリ類保護ネットワーク’の一部であることが法律により認められることも含んでいます。
パナマ湾はアメリカ大陸に生息する渡り性シギ・チドリ類の5ヶ所の重要な中継地、越冬地の一つです。広大なマングローブ林は、漁業を支え、流水に含まれる汚染物質の濾過を行い、都市を洪水や気候変動による影響から守るための重大な役割を果たしています。
「様々な方法で私たちを助けてくれた多くの人たちが署名式典に参加しました。私たちと肩を寄せ合って戦ったのはNGO、地域自治会、ビジネス団体、政治家、政府機関の協力者たちで、皆が祝い、抱き合い、一緒に笑いました。」とパナマ・オーデュボン協会のRosabel Miróは彼女の文書の中で言いました。
フアン・カルロス・ヴァレーラ大統領が先頭に立つパナマ新政府の下で、このサイトの見通しは確かなものがあります。「保護区であるパナマ湾は我が国に所属していると言うだけでなく、世界のものでもあるのです。ですから私たちはこれを維持できることを示さなければならず、また私
たちや将来の世代もその自然の富を享受できるのです。」とパナマ環境当局の政府代表Emilio Semprisはコメントしました。
「バードライフを通して私たちは必要な時にはいつでもパートナーシップの一員として活動します。たとえお互いの距離が地理的に離れていても私たちはいつも守られていると感じていました。決して自分たちだけだと思ったことはありません。本当に感謝しています。」とパナマ・オーデュボン協会のMiróはメッセージを締めくくりました。
報告者: 匿名