セルビアでウズラとキジバトを守るには直ちに法律の改正が必要
欧州での他の多くの鳥と同様、ヨーロッパウズラとキジバトが一般的な慣習の犠牲になっており、愛鳥家に懸念をもたらしています: それは法律が十分に対応しているとは言えない無規制の猟です。
セルビアではヨーロッパウズラとキジバトは狩猟鳥と考えられていて、あまりにも手ぬるい法律の犠牲者になっており、危惧される行為により両種の個体数が減少する傾向につながっています。このような悲惨な影響を克服する活動の一環として、セルビア鳥類保護・研究協会(BPSSS: セルビアのパートナー)が法律改正を提唱してこの懸念を表明しました。私たちのパートナーBPSSSは他の自然保護団体の強い支持を受けてこれらの2種をセルビアの保護鳥のリストに加え、狩猟鳥から除外する要求を公式にセルビア農業・環境保護省に対して提出しました。残念ながら、この活動は2003年と2012年に無視されてしまいました。
けれども、この問題はウズラとキジバトに影響するだけでなく、鳥を引き寄せる電子機器の大掛かりな使用から多くの種の乱獲につながる適切な管理の全般的な欠如に至る、広範囲の保護問題を招きました。
BPSSSのこの問題への不屈の努力により、BPSSSの支援者は最近幾つかの密猟のケースで警察や監査官を助ける一連の活動を行いました。BPSSSの副会長Milan Ružićは強力な社会運動のお蔭で密猟事件がセルビアのメディアで報道されることが多くなり、一般社会の関心が高くなって来ていると言いました。
このようなステップはウズラやキジバトの保護状況を着実に改善するサインなのでしょうか?間違いなくその通りです。まだ道のりは長いでしょうが、私たちは正しい方向に向かっており、バードライフのパートナーたちによる鳥と生息地を守るための活動は程なく満開を迎えるでしょう。
(報告者:エロディー・カンタルーブ)
詳しくはこちら