史上最多のアオキコンゴウインコの雛が巣立ち

巣立ち直前のアオキコンゴウインコの雛 © Márton Hardy / Asociación Civil Armonía

ボリビアのアルモニア協会の「Laney Rickmanアオキコンゴウインコ保護区」で、史上最多の絶滅危惧ⅠA類のアオキコンゴウインコの雛が巣箱から巣立ちました。2018年~2019年の繁殖期に12羽の雛が巣立ちしたのです。この結果野生の成鳥と合流した若鳥の数は81羽となり、450羽以下と推定されている本種の個体数が大きく増加しました。

アオキコンゴウインコが見られる場所は、地球上に1ヶ所しかありません。ボリビアのベニ・サバンナだけです。残念なことに新しい草が育ちやすいため、この地域で行って来た野焼きでアオキコンゴウインコが営巣に利用している樹木がしばしば焼き払われてしまいました。本種は生息地の喪失により20世紀の間減少し続け、特に1980年代には国際的なペット売買により個体数が絶滅に近い状態まで減りました。アルモニア協会(ボリビアのバードライフ・パートナー)はこの減少と辛抱強く戦って来て、昨年、同協会が「Laney Rickmanアオキコンゴウインコ保護区」の中に設置した巣箱で、これまでにない数の本種が巣立ちしたという勇気づけられる兆しを得ました。

「巣箱から巣立ったこれまでに見たことがないほど多くのインコが繁殖のために巣箱に戻って来ました。これは成鳥が、巣箱を繁殖するために安全な場所であると認識しており、また、若鳥も親鳥の習性を真似している事を意味します。私たちは過去20年にわたる結果を目の当たりにしているのです。」とアルモニア協会の事務局長Rodrigo W. Soria-Auzaは言いました。

同協会は2005年に初めてアオキコンゴウインコの繁殖を促進するために、20個の巣箱を設置しました。Laney Rickman保護区は、米国バード・コンサーヴァンシー、カナダ国際自然保護基金(International Conservation Fund of Canada)、オランダIUCN、世界ランド・トラストの4つの主導的自然保護団体の支援により、アオキコンゴウインコの南部亜集団の重要な繁殖地を保全するために設立されました。この1,680エーカー(680ヘクタール)のサバンナと熱帯林からなる保護区は、インコの熱心なサポーターであるLaney Slator Rickmanの名を冠して付けられたものです。

13回の繁殖期が過ぎ、合計80台の巣箱が設置されている現在では、これまでに81羽のアオキコンゴウインコが巣箱から巣立ちしました。20172018年の繁殖期には、巣箱で生まれた雛同士が初めてペアを組んで巣箱で繁殖を行うために戻って来ました。これはこの長期計画のサイクルの完結を意味し、その成功を示したものです。

「これは皆の努力の輝かしい成果です。世界的なパートナーの支援により地元の保護活動家が成し遂げることができた完璧な例です。今ではインコの繁殖環境の最重要部が完全に保全されています。」とアルモニア協会の開発部長Bennett Hennessyは話しました。

世界ランド・トラストの「野生保護者プログラム」の支援により、アルモニア協会は保護区レンジャーのCésar Floresを雇いました。彼は長い間巣箱について知る地元の専門家で、このプログラムに数十年間従事し、自身で巣箱の開発と生産を行って来た人物です。

現在2ヶ所の保護区で合計80個の巣箱が、インコの繁殖を待っています。北西部を保全するBarba Azul自然保護区と、南部個体群を守るLaney Rickmanアオキコンゴウインコ保護区です。これら2つの保護区を合わせた総面積28,862エーカー(11,680ヘクタール)で、本種は保護されているのです。

Laney Rickman保護区に私たちは、アオキコンゴウインコの繁殖個体群のための安全な避難場所を作りました。アルモニア協会の次の目標は、ビジターセンターを設立して地元の人たちを教育することです。ここでは地元の学生や住民がこの希少で素晴らしい鳥を見て、ボリビアおよび地元での重要性について学ぶことができるようになります。」とアルモニア協会の保護プログラム部長のTjalle Boorsmaは付言しました。

報告者:Marton Hardy

 

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