風力発電による鳥やコウモリへの影響を管理すること

シュバシコウのような大型の鳥は風力タービンによる影響を受けやすい
写真提供:vic_206; flickr.com

風力エネルギーは気候変動との取り組みや持続可能な開発を継続する上で貴重な貢献を果たすことが出来ます。すでに世界の電力供給の19%は再生可能なシステムで行われており、風力は2.5%に貢献しており、今後大きく成長することが期待されています。世界風力エネルギー委員会は、2020年までに風力エネルギーは世界の電力供給の12%に達するだろうと示唆しています。これは世界中で風力タービンや風力発電所の数が大幅に増えることを意味します。

けれども、設計が不十分だったり設置場所が適切でない風力発電所は、鳥やコウモリの個体群に有害な影響を与えることが示されてきました。イスタンブールは繁殖地のユーラシアと越冬地のアフリカをつなぐ主な渡りのフライウエイの交差地に位置しています。2百万羽以上の鳥が年に2回このフライウエイを利用する世界で2番目に重要なフライウエイです。それゆえ、CIF(気候投資基金)のパートナーシップ・フォーラムと協力して‘鳥とコウモリのマスター・クラス’がここで開催されたのは適切なことです。

鳥にとって風力発電はタービンへの衝突や関連する設備への衝突や感電の危険をもたらします。特にハゲワシ、ワシ、コウノトリなどの大型の鳥は衝突の影響を最も受けやすく、それにより風力発電地帯での死亡率を高めます。

For bats, there is the additional concern about barotrauma which can kill bats flying next to turbines, as the sudden drop in air pressure causes fatal tissue damage.  For both bats and birds, valuable habitat can be lost through developments, and wind farms can affect the use of neighbouring habitats beyond the footprint and have a barrier effect. They can represent significant threats to migrating birds and bats, especially when the cumulative impacts of multiple developments on a migration flyway are considered.

コウモリについては、急激な空気圧の低下が組織に致死的損傷を与えるため、タービンの近くを飛んだコウモリを殺してしまう気圧障害という別の懸念があります。鳥にとってもコウモリにとっても貴重な生息環境が風力発電所の開発で失われ、また、発電所はその設置場所の面積以上に近隣の生息環境に影響を与え、バリア効果を有します。特に渡りのフライウエイ上に多数の設備が開発され、累積された影響が考えられる場合には、風力発電は渡り鳥やコウモリに対する重大な脅威となります。

‘クリーン・テクノロジー基金’の試験国会議と合わせて行われている‘鳥とコウモリのマスター・クラス’はいろいろな異なる国々が一緒になることを可能にし、そこにはより多くの風力発電プロジェクトが進行中の‘CIFの低所得国における再生可能エネルギーのスケール・アップ・プログラム’に関係するパートナーも含まれています。もし教訓を学び、最善の実施行為が進められねばならないなら、風力発電開発業者、政府の関係当局、資金提供者、市民社会の団体の間で討議を行うことが不可欠です。‘マスター・クラス’は先ごろ行われたCIFのエジプト、トルコ、南アフリカへのスコーピング訪問による報告から利益を得るでしょう。この訪問では、風力発電の開発で生物多様性への配慮がどのように行われているか、学んだ教訓や上手く行った事例がどのようにより効率的で広範囲に共有できるかなどに目を向けました。‘マスター・クラス’は戦略的計画や感度マッピングの必要性、風力発電所のデザインや操業における進歩、建設前後のモニタリングの重要性などの諸事項をカバーするでしょう。

‘気候投資基金(CIF)’はバードライフ・インターナショナルや他の主要な関係者と共に風力エネルギーの開発における生物多様性への配慮を見直す作業をやって参りました。CIFはその投資が成熟するに伴い継続的な学習のために知識の共有基盤を作り、またこの課題を学んだ教訓を広く伝えるようにするCIFの実践グループ創設のために活動しています。

バードライフはUNDP(国連開発計画)/GEF(地球環境ファシリティ)と共にリフト渓谷/紅海フライウエイに焦点を絞った‘渡り性帆翔鳥’プロジェクトを進めています。このプロジェクトの元で、バードライフは鳥への悪影響を最小限にすることを目的とする、この地域での風力および再生可能エネルギー部門のための感度マップと指針書を作成しているところです。

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