海洋生物を守るマルタ共和国の誓約

イエルクアンミズナギドリ(正式和名未定につき仮称)の雛
写真提供: Benjamin Metzger

マルタ共和国はシシリアとチュニジアの間に位置する地中海の島国です。国土は小さい(300平方キロ)にもかかわらず、マルタは文化的にも環境的にも重要な地位を占めています。7千年に及ぶ長い人の歴史と共に、現代のマルタは多くのものを提供します。首都バレッタは2018年には次の欧州文化都市になります。

マルタは砂浜や印象的な石灰岩の崖などの美しい海岸線を誇りとしています。固有種にはマルタサワガニ、マルタイワカナヘビ、マルタルビーヒトリガが含まれ、多様な植物があります。マルタが中央地中海フライウェイ上に位置することから、渡りの時期にはバードウォッチングの最適なスポットにもなります。

ぜひ見たい鳥たち

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マルタには3種の海鳥の世界的に重要な繁殖コロニーがあり、熱心な海鳥ファンにとっては素晴らしい休暇の目的地です。イエルクアンミズナギドリ(左上: 写真提供 Benjamin Metzger)は地中海にのみ生息し、そのおよそ10%(2,000ペア)がマルタで繁殖します。本種は、Garnija列島などで展開する二つのEU LIFEプロジェクトの対象であり、この脆弱な種の未来を守ることを目的に新たに始まりました。

イエルクアンミズナギドリの近縁種でそれより小型のオニミズナギドリ(写真右上: 写真提供 Edward Jenkins)はより数が多く5,000~7,000ペアが生息し、3種目の小さなチチュウカイウミツバメは主に5,000~8,000ペアがFilfla小島で繁殖し、これは世界の個体数の50%以上になります。今月終了するEUの LIFE+マルタ・プロジェクトはこれらの種への理解を広げ、その保護のために活動して来ました。

ネズミとネコと光に注意

人により持ち込まれたネズミは急な崖でも登って卵や雛を食べてしまうので、マルタの海鳥の繁殖成功に対する最大の脅威です。夜の街の光害は、巣立ったばかりの雛を陸地に誘引し、ネコの脅威に晒されてしまいます。

さらに、漁業による成鳥の混獲が重なって、海鳥の急激な減少につながりました。Garnija列島は、ネズミの個体数を制限すること、夜間に環境に優しい光を使用するよう人々を教育することで、この減少傾向を逆転させ、エコツーリズムを振興することで観光客がこれらの謎の多い鳥を楽しむと同時に将来への投資を進める活動を行っています。

マルタのの海を探検する時、怪我した鳥に気を付けてください。もし見つけたらバードライフ・マルタにご連絡いただければ、野鳥救出プログラム活動として世話をするでしょう。

マルタで何が起きているか?

タチェンチ崖 写真提供: Edward Jenkins

タチェンチ崖
写真提供: Edward Jenkins

 

ミズナギドリをご覧になりたいですか?それならタチェンチ崖の周りを巡るサンセット・ミズナギドリ・ボートツアーをお試しください。マルタでの自然保護活動の支援をしてみたいですか?ではバードライフ・マルタのボランティア活動にご参加ください。彼らはいつもイベントや自然保護の助けを必要としており、そこではマルタの素晴らしいアウトドア活動について他の人たちと話をすることが出来ます。

地元の人からの助言: Nicholas Barbara17

「オニズミズナギドリのコロニーの夜の賑わいを聞いてみてください。6月から8月にかけてペアが巣に戻り鳴き交わすのです。耳障りな赤ん坊の泣き声に似た雌の声と雄の声を区別出来るでしょうか。ゴッツォ島のタチェンチの崖は日が沈んだあとに生命で満ち溢れるのです。

夏の夕方、マルタとゴッツォの西側の崖に沿って歩き、崖に居る雛に餌をやるために夕暮れを待っているオニズミズナギドリの群が海に浮かんでいるのを観察してみてください。運が良ければ海岸に沿った場所でマグロやイルカやミズナギドリが一緒になって魚の大群を食べるために水を跳ね上げているところを観察できるでしょう。

ボートをチャーターして周囲の地中海への冒険に出てください。ウミツバメが夜海岸に来た時には見つけるのはなかなか難しいですが、アカウミガメは朝の太陽を浴びるために水面で日向ぼっこをしているのはしばしば見ることが出来ます。」

 

報告者: Edward Jenkins, Janina Laurent and Bruna Campos

原文はこちら

 

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