アビジャン会議によりアフリカの‘青い成長’が進められる

COP 11でアビジャン会議(西、中央、南部アフリカ地域の大西洋沿岸エリアと海洋環境の保全、管理、開発のための協力会議)の加盟国はアフリカでの持続可能な開発の筋道として‘青い成長’(注: ‘海’がキーワードであることから‘青’という語を使っている。海を介した成長の意味)を推進することに合意しました。

サハラ砂漠以南のアフリカの海洋および沿岸は巨大な資源に恵まれ、沿岸諸国は統治力の弱さ、能力ギャップ、地域協力の不十分なことを別にすれば、先進諸国と肩を並べることが出来るほどです。これらのギャップに緊急に対処することの必要性が今回のCOP会議の‘海洋資源の持続可能な管理のためにアフリカでの’青い成長‘を促進する’というテーマを特徴づけています。

「海洋と沿岸は私たちの国々の繁栄と国民の福祉を成長させる潜在力の観点から見なければなりません。エネルギーへの需要がかつてないほど増加しているので、私たちはこれに応え、その利益を人々を危険に晒すことのない方法で彼らに還元することが必要です。」と水・環境大臣で南アフリカ代表団団長のEdna Molewaは言っています。

今回の会議は2014年3月17日から21日の間に南アフリカ政府による主催で歴史的な街ケープタウンで開催されました。このCOP会議への記録的なパートナー団体の参加者の多さは、COPの野心的な決定を達成するための地域的協力と能力開発強化を進めるアビジャン会議の意欲を証明するものです。

注目に値するCOPの決定は以下のようなものです:

  • 2010年に署名されたマングローブ資源の持続可能な管理に関する憲章をマングローブ生態系の管理協定に変換すること
  • アビジャン協定の実施に当たり地域及び国際的団体による技術的、科学的支援を利用するために国際パートナー団体(IOP)の基礎を築くこと
  • 沖合の調査と締約国の沿岸沖での鉱物資源の開発活動のための環境基準ガイダンスを提供する協定書の作成を研究すること
  • アビジャン協定の報告プロセスと実施を支援するために科学と技術の特別委員会(CST)を立ち上げること
  • アビジャン協定の地域の海洋環境と沿岸エリアの保全と開発の重要性認識を助長するためにコミュニケーション、教育および国民の意識に関する特別委員会を設立すること
  • 西部・中央・南部アフリカの大西洋岸の生態的・生物学的に重要なエリア(EBSA)の説明を完成させるための地域ワークショップを企画すること
  • 制度的な枠組みを強化し、技術開発活動を育成するために南=南協力(発展途上国同士の協力)を推進すること

バードライフ・インターナショナルは2013年に協定事務局との間で署名を交わした覚書に沿って、アビジャン協定の2015ー2016年活動計画の実施を支援するためにギアを上げています。

(報告者:ナイロビのボランティア)

 

 

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