NGOが英国離脱後のEUの課題として市民と環境のため取り組みを要求
EU(欧州連合)で活動する最大規模の環境NGO10団体で構成される‘グリーン10’は、EUが英国離脱後の市民と環境のための活動計画策定を求める書簡をEU機構の首脳とオランダ首相マルク・ルッテに送付しました。グリーン10はまた、EUが持つ開放性、包括性、寛容性、尊重や持続可能性への誓約などの価値に対する継続的な支持、そして‘最近の国民投票で52%の英国民がEUからの離脱を望んだという事実’に対する悲しみを表明しました。
‘グリーン10’は、EUが“ ‘持続可能な開発のための世界的アジェンダ30’と‘パリ協定’に基づいて、あらゆる活動において人々と地球の利益を最優先にする”ことを求めています。さらにグリーン10は、市民を最優先とするこうしたアジェンダによって、現在EUが示している規制を弱めることに重点を置く方針よりも、EU機構がより責任と実効性を持つようになると考えています。また、NGOは規制を弱めることが英国の投票者にとってEUに留まる説得材料としては不十分だったと強調しています。「規制撤廃の要求は既得権益から起きるもので、EU域内市場から最も利益を得ていたのは彼らであり、その多くは英国のEU離脱など望んでいませんでした。」
‘グリーン10’はEU政策がこれまで市民の健康と福祉にもたらしてきた価値と利益についてもっとアピールするようEUに求めています。たとえば、綺麗な空気、水、海岸、たくさんの野生生物、安全、自然再生エネルギーなどです。グリーン10はEUは市民と自然環境のために団結して取り組む意思があることを示すよう求めています。
報告者: Zeynep Karasin
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