サイト支援グループがダンガ湿地の保全を支援

IBAのモニタリングを行うLVSBのメンバー
写真提供: ©Victor Olango

LVSB(ビクトリア湖のサンセット・バーダーの会)はケニア西部のビクトリア湖の岸辺のダンガ湿地に拠点を置くサイト支援グループです。このグループは主に若者で構成されており、メンバー総数は32名(男性25人、女性7人)からなり、全員がこの湿地とその生物多様性の保全に熱意を持っています。これまでに行った生物多様性の調査、ツアーガイド、コミュニティの強化の経験から、一部のメンバーは彼らの教育を継続するための仕事や資金を得ることが出来ました。

ダンガ湿地はケニアにある65ヶ所のIBA(重要生息環境)のうちの一つで、ビクトリア湖の南東岸に位置しています。同湿地は主としてパピルスで構成されており、世界的な絶滅危惧種ハシボソキイロムシクイや準絶滅危惧種アカハラセグロヤブモズなどの固有種を含むパピルス地帯に特別に生息する鳥の典型的な生息地を形成しています。

ダンガ湿地の岸辺の一部 写真提供: ©BirdLife Africa

ダンガ湿地の岸辺の一部
写真提供: ©BirdLife Africa

ダンガ湿地は様々な生態系サービスを提供します。それには、ビクトリア湖に流れ込む前に堆積物をろ過して水を浄化すること、年間2,000人以上の国内外からの観光客を集める大きな観光地であること、魚の売買や他の小規模事業が盛んな魚市場となっていることなどが含まれます。湿地の重要性にもかかわらず、今ダンガ湿地は次のような脅威に直面しています。

 

  • 屋根用材料、マット、バスケットなどを作るためにパピルスが過剰採取されている。
  • 家庭の燃料用にパピルスの根や茎が除去されている。
  • 地元住民の農業のためにパピルス地帯が除去され、鳥にとってあまり適さない場所になりつつある。
  • 特に干ばつの時に家畜の無秩序な放牧がおこなわれる。

 

Aage V. Jensen慈善基金による資金支援を受けたプロジェクト‘コミュニティ主導の活動と適切な開発によるビクトリア湖沿岸(アフリカの巨大湖の中で最大の)の鳥と生物多様性の保全’を実施しているネーチャー・ケニア(ケニアのバードライフ・パートナー)による緊密な支援を受けて、私たちは保護活動を強化しました。Hippo Focus Ecofinder、DECTA(ダンガ環境&観光協会)、およびヤラ湿地のサイト支援グループなどの地元の保護団体とのパートナーシップとネットワーキングを通して、15人のサイト支援グループメンバーと住民がリーダーシップ管理とコミュニティ・グループ管理の訓練を受け、LVSBと3つの関係団体(Hippo Focus, DECTA および EcoFinder)からの15人がバード・ガイドとツアーガイドの訓練を受け、また2人のLVSBメンバーが鳥類学の基礎訓練を受けました。これらの訓練のお蔭でダンガの生物多様性に対する関心を生むために月次の探鳥会が開始され、ダンガ湿地IBAのための支援戦略が策定されました。ガイドたちからは通常のバード・ガイドとビクトリア湖地域の特別な鳥に関して観光客の取り扱いと知識の増大で効率が良くなったとの報告が来ています。ダンガ湿地の売り込みにソーシャル・メディアを利用することも増えました。

同サイト支援グループは‘世界湿地の日’、‘世界環境の日’、‘世界渡り鳥の日’などの環境イベントも実施しています。その目的は湿地の価値に関する情報と、何故保全されなければならないかということについて共通認識を持つためです。私たちはダンガ湿地が直面している脅威についての認識を持たすためにネーチャー・ケニアが行った全国連絡委員会会議や全国サイト支援グループワークショップにも参加しました。

さらに、LVSBは以下の活動を通じてダンガ湿地の保全を進めています。

  • 国内外からの観光客に専門的な案内サービスを提供
  • 保護活動のための定期的なIBAモニタリング
  • 学校への環境教育支援活動プログラムの提供とKisumu町の月次清掃の実施
  • 湿地保護と地元のコミュニティ・グループへの小規模事業開発に関係する訓練提供
  • コミュニティの所得の代替手段提供のためのエコツーリズム活動の奨励

報告者: Obaka Torto

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