ゲームソフト‘Angry Birds(怒れる鳥)’のロビオ社が野鳥の絶滅と戦うためにバードライフと提携

有名なゲームソフト‘Angry Birds(怒れる鳥)’が南太平洋の本物の鳥を守るためにバードライフと組んでユニークなキャンペーンを行います。このゲームの対戦相手と同様、太平洋の鳥は外来の捕食動物に卵を食べられる脅威を受けており、絶滅の縁に追いやられています。

世界有数のコンピュータゲーム開発エンターテイメント企業のロビオ社(本社: フィンランド)が4月30日に‘Angry Birdsシーズン’の発売と、太平洋の鳥を絶滅から救う戦いをバードライフと共同で行うことを発表しました。新製品はゲーマーが太平洋に生息する本物の鳥の話を調べ、彼らの外来種との戦いを支援することが出来るのです。

「Angry Birdsソフトのダウンロードは280万回もあり、世界中にゲームを利用しているユーザーがいます。Angry Birdsは、鳥の卵を有害な敵である豚から守るというストーリーになっています。この話を現実の状況に反映させて、バードライフが太平洋で鳥の個体群を保護、復活させていることを支援できれば素晴らしいことです。」とロビオ社のゲーム部門の上席副社長Sami Lahtinenは言いました。

「バードライフが保護する鳥の個体数が、種によってはロビオ社の社員数よりも少ないことを知ると本当に驚いてしまいます。」

ネズミなどの人により移入された外来種、専門家の言う‘特定外来生物’は太平洋の鳥の種の半数が絶滅した原因です。この悲劇は今もなお81種が絶滅の危惧がある状態で続いているのです。

バードライフとそのパートナーは太平洋の5カ国(クック諸島、フィジー、フランス領ポリネシア、ニューカレドニア、パラオ)の30の島で鳥の個体群や他の生物多様性を守るために復元活動を行って来ました。

今回ロビオ社やクラウドファンディングの支援を得て、バードライフはフランス領ポリネシアの島の復元および太平洋全域での種を絶滅から守る長期計画への追加支援のために15万米ドルの資金集めを予定しています。

ポリネシアでの活動は絶滅危惧ⅠA類の鳥の個体群が生息する島をターゲットにします。生き残っている個体数が100羽に満たないポリネシアアルキバトのような種には生き残りのチャンスを増やすためのライフラインが与えられます。

「過去10年間にバードライフは太平洋の島からの外来種駆除の専門家になりました。もっと多くの資金があれば私たちはより多くの熱帯の島々を元のパラダイスに戻すこと、固有鳥類の個体群や他の種の保全が出来ます。また、外来種が駆除されることにより、作物の収穫量の増加など地元のコミュニティにも良い影響を与えます。」とバードライフのCEOパトリシア・ズリータは言いました。

「文献に残されている鳥の絶滅の主要因は外来種によるものです。彼らは絶滅危惧種の減少の半分以上に関係したことが推測されています。ゲームソフト‘シーズン・トロピカル・パラダイス’更新版でゲーマーは太平洋の島々での本物の鳥の危機について学ぶことが出来、また、彼らが生き残れるようにする私たちの活動を支援できるのです。」

正にこのゲームと同様、ロビオ社とバードライフは鳥の卵を盗み、その存在を脅かす捕食動物を打ち負かす活動を助けるために皆さんの力を借りているのです。

www.kriticalmass.com/p/savepacificbirdsのサイトでユーザーは話を聞いたり共有するだけでなく、太平洋の鳥を救う活動を助けるためにボランティアや寄付などが出来ます。

(報告者: マーチン・フォーリー)

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