洲崎湿地にて第 1 回「自然観察と外来植物管理イベント」を開催しました

たくさんの外来植物を駆除しました

バードライフ東京は、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県東松島市の洲崎湿地の再生に取り組んできました。この湿地を、渡り鳥と人々にとっての憩いの場にするために、2025年2月に東松島市、C.W.ニコル・アファンの森財団、Green Business Producersとバードライフ東京の4団体が「のびるウェットランド推進協議会」を立ち上げました。

6 月21日、22日に協議会初のイベントとして、湿地の自然観察と外来植物駆除イベントを開催しました。イベントには、東松島市長をはじめとするご来賓の皆さまと地域の皆さま、約30人がご参加して下さいました。1日目には、バードライフ東京の市田特別顧問より、湿地の重要性や自然と共生する湿地づくりについてのセミナーを開催、長年の経験を通じた示唆も多々あり、参加者はメモをとりながら熱心に聞き入っていました。

2日目は、午前中に樹木医・植物専門家である大渕香菜子氏のガイドのもと、洲崎湿地の植物の生態について学びました。途中、コチドリやミサゴといった野鳥の姿も観察することができ、参加者は代わる代わる望遠鏡をのぞきながら自然とのふれあいを楽しみました。

洲崎湿地に生育するさまざまな植物の説明

コチドリを観察する参加者

コチドリ(洲崎湿地で見れたものではありません)

午後は湿地に繁茂する外来植物の駆除作業を実施しました。洲崎湿地では、震災後に運び込まれた残土の影響により、外来種が多く生育しています。今回は4種の外来植物をチーム対抗戦で駆除しました。参加者の皆さんが暑さを忘れて熱心に取り組んで下さったお陰で、秋には洲崎湿地本来の生態系に戻っていることが期待できます。

暑さも忘れて熱心に外来植物を駆除

たくさんの外来植物を駆除しました

本イベントは、協議会として初の主催事業であり、地域の自然と人との新たなつながりを築く大きな一歩となりました。これからものびるウェットランドパークの実現に向けてさまざまな取組みを行っていきます。

 

 
  1. TOP
  2. お知らせ
  3. 洲崎湿地にて第 1 回「自然観察と外来植物管理イベント」を開催しました