Natuurpuntが象徴的な広さ、2万ヘクタールの自然を管理することになった
ベルギーで同国のバードライフ・パートナーNatuurpuntが管理をする面積が、自然保護区管理の象徴的な数値である2万ヘクタールを超えました。Natuurpuntは一貫してフランドル地方の田園地帯の保全を行ってきており、現在彼らが管理している土地の68%は自らが所有し、残りは賃借しています。
近年彼らが管理する自然保護区の面積は大きく増加しました。Mispeldonk(ボンハイデン)のダイレ川渓谷で34ヘクタールを購入したことにより、Natuurpuntは現在フランドル地方の総面積の1.5%を管理しています。フランドル地方の田園地帯は多くの絶滅危惧動植物の避難場所になっており、そのため脆弱な種を責任を持って管理することはその長期にわたる生存にとって不可欠です。2001年に“Natuurreservaten vzw”と“De Wielewaal”という二つの団体の統合によりNatuurpuntが出来上がった時、Natuurpuntは10,740ヘクタールの管理を行っていました。これは現在の半分より若干多い面積です。このような大きな増加が可能だったのは色々な所からの資金提供、特にフランドル地方政府と一般の人たちによる資金集めのお蔭です。
フランドル地方の独特のシステムで、一度政府により自然保護区に認定されると保護区を適切に管理・保全するために必要な補助金を得ることが出来るようになるのです。Natuurpunt保護区のフランドル政府による公認が保護活動の成功の鍵です。現在2万ヘクタールの自然保護区のうちの14,410ヘクタールはフランドル地方政府が公認しています。これはNatuurpuntが残りの3分の1の管理費を自らの資金で賄っていることを意味します。
近年、政府は自然保護区助成金の対象となるエリアを広げるために多大な努力を行って来ました。フランドル地方の自然・環境省は2013年に1,200ヘクタールの追加公認という大きな前進を果たし、今年も更に1,500ヘクタールが追加される予定です。自然保護という観点から言って、このような政府による支援は、その目標が政治的アジェンダになった時に環境保護団体が達成することができる、信じられないような大成功を果たすことの好例になるのです。
(報告者:レベッカ・ランガー)