第15回ラムサール条約締約国会議(COP15) が閉幕

© Javiera Perez Ribalta

ジンバブエ共和国にて172カ国の締約国及びオブザーバーが参加し、“Protecting wetlands for our common future”(湿地を守ろう、わたしたちの未来のために)をテーマに開催されていたCOP15が、7月31日に閉幕しました。

 

最新の『Global Wetland Outlook』によると、1970年以降、私たちは既に世界の湿地22%を消失していますが、2050年までにさらに20%が失われる見込みであり、湿地消失がもたらす損失額は39兆ドルに達するとされています。この危機的状況を受け、バードライフ・インターナショナルは各国政府に対し、後退するのではなく、前進するよう強く呼びかけ下記の成果を達成することができました。

• 2025年~2034年の新戦略計画を採択し、湿地保全・持続的利用の方向性を確立。
• 条約の基本予算を4.1%増額。
• 生物多様性保全を目的にした保護区以外の管理地域であるOECMsについて、また、渡り鳥における重要な湿地に関する各国の取組についてを話し合い重要事項を決定。水鳥推定パートナーシップの設立、科学技術審査パネルの新計画を作成。

 

また、バードライフ・ジンバブエ主催のもと、20を超えるバードライフのパートナーが参加し、湿地に関する政策やアドボカシー、フライウェイのワークショップが開催されました。

The International Organisation Partners at Ramsar COP15.

次回のCOP16は 2028年7月にパナマで開催予定です。
バードライフは引き続き各国に対し、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の目標達成に向けて、湿地の再生・保全・適切な管理を促進していくよう働きかけていきます。そして、湿地に関わるコミュニティと協力して、今回の重要な決定事項を実行へと移していきます。

原文 https://www.birdlife.org/news/2025/07/31/major-wetlands-conference-concludes-successfully-at-victoria-falls/
(本文を一部編集しました)

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