SPEAへの20本のローソクとポルトガルでの自然保護の広範囲に亘る成果

11月はポルトガル鳥類研究協会(SPEA)にとって祝賀の時でした。環境保護と鳥類研究のための20年に亘る活動は特別な業績であり、創立者、会員および友人たちによりお祝いをする価値のあるものでした。この機会を記念してSPEAは、アゾレス諸島固有の樹木の植林、マデリアとアレンテジョでのノガン(バードライフの‘2013年の鳥’)を見るバードウオッチング、リスボンでの組織のイベントなどを行い、20年間における20のマイルストーンと素晴らしい時が参加者に共有され記憶に留められました。

最も関連性のある出来事は、マデリアとアゾレス諸島での絶滅危惧種に対する地元の効果的な介入を導く地域代表の開始です。SPEAは1999年にバードライフ・インターナショナルに加わり、それから程なくしてSPEAの声は国際的レベルにまで響きました。大きなチャレンジを行うための意欲と能力を示した小さな組織の重大な転換点でした。

SPEAが多くの人たちの参加を得たのはポルトガルの海岸近くで起きた‘プレステージ号によるオイル流出‘によって強化されたことによります。数百人のボランティアがこの大きな環境災害の影響を受けた鳥を救うために共同で作業したのです。その結果は完全には分かりませんが、この原因との個人的関与は驚くほどで、SPEAのボランティアの力が本当に開始されたことのシグナルでした。

更に最近はサルガドス・ラグーンの保全がSPEAの役割と活動にとって真に重要になっています。このアルガルベ州にある鳥の重要なホットスポットは、環境に損傷を与える幾つかの開発のターゲットになっており、特別保護地区(SPA)に指定されていますが効果がありません。巨大なリゾート建設に対する反対運動は続いていますが、建設はラグーンで採餌したり繁殖をする数千羽の鳥に悪影響を及ぼしています。

LIFE(注: EUにおける環境と自然を保護するプロジェクトを資金面で支援する制度)のプリオロ(アゾレスウソ)保護プロジェクトやLIFEのマリーンIBA(重要生息環境)プログラムは幾つかの環境関連の賞を取りました。それらはSPEAのスタッフの優秀性を確認した印象的な出来事の例として今後も続きます。

2011年以来SPEAはカーポベルデ共和国およびサントメ・プリンチペ共和国と共同して両国の危惧種の絶滅を防ぐために緊密に活動を行いました。森林伐採、狩猟および外来種の移入がこの地域の脅威となっており、何種かの鳥が既に絶滅寸前になっています。

現在SPEAは鳥の保護を超えて、その先の活動を行うことにより新しいチャレンジと要求に取り組む努力をしています。漁業、農業、森林伐採および密猟が、次世代にとって世界をより良い場所にするために取り組むことが必要な優先事項です。SPEAは自らが持つノウハウが、社会への貢献、より持続可能な国への贈り物、多くの人が続く例になりうると信じています。

報告者:Rebecca Langer

 

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