絶滅危惧種のカモが水上スキー大会の代償になる

パンボティス湖での建設作業

過去8か月にわたってギリシャ北部のパンボティス湖の広大な葦原で、メジロガモの重要な繁殖地が9月に行われるヨーロッパ選手権の水上スキー場を建設するために環境についての承認もなしで不法に掘り起こされています。

地元のNGOやギリシャ鳥類学会によりパンボティス湖への破壊的活動と特徴づけられた水上スキー場は、世界的な絶滅危惧種メジロガモの重要な営巣地内での掘り起こし工事の有用性を示す葦原管理計画の承認なしに建設されています。

このプロジェクトは2012年12月に始まりましたが、環境影響評価(EIA)は法律に定められた35日ではなく、7月に30日間だけの公の協議がプロジェクトの実質的な終了後に省庁と市民に意見を求める形で行われました。

多くの環境法への侵害、引き続く侵害の組織的な隠ぺい、プロジェクトに環境ライセンスがないことへの批判などにより、ヨアニナ地方の環境保護委員会が前例のない全員の辞任という事態を招きました。

ギリシャの湖沼での持続可能なレクリエーション活動は、何よりも先ず住民の健康を守り、活動に適切な場所を選ぶことにより自然資源を尊重することを求めます。さもないとその両方が環境にも地元コミュニティにも特別な利益もなく犠牲になります。これは地元コミュニティがこれから何年にもわたり、地元の政治的舞台の狭い範囲の利益に尽くすためにパンボティスの湖岸の浸食と都市化の影響を受けることになるのです。

 

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