世界の絶滅危惧ⅠA類の鳥の60%に対して行動を起こす
バードライフ世界大会で発表された報告により、バードライフ・インターナショナルが197種の絶滅危惧ⅠA類のうちの60%への脅威が活動の結果減少あるいは安定したことを明らかにしました。この報告は世界で最も絶滅の危惧がある種の現状、彼らの減少の原因、そしてバードライフがこの問題に取り組むために何を行っているかに焦点を絞っています。専門の活動プログラムである‘絶滅阻止プログラム’を通して、バードライフは革新的な保護問題解決策を見つけ、効果があることが証明されている的を絞った活動を実現しています。
バードライフが対象として活動を行っている115種の絶滅危惧ⅠA類のうちの80%は保護活動の恩恵を受けており、63%は減少の度合いがこれまでよりも遅くなっており、20%は既に状況の改善が行われたものと考えられています。
IUCN(世界自然保護連合)の2012年版レッドリストのためにバードライフが行ったアセスメントによれば、バードライフ世界大会で発表された‘世界の鳥の現状報告’に説明されたように、合計1,313種の鳥に絶滅の危惧があります。
欧州での鳥に対する主な脅威は生息地の喪失、集中的な農業、毒薬の使用などです。ある特定の種の絶滅リスク評価には、残っている生息地の数、減少の進行速度、全体的な個体数など幾つかの要素が役割を果たします。欧州と中央アジアは大半の保護活動が行われた地域です。活動には一般の人への関心の喚起や保護活動能力の増加などが含まれます。2008年以来、バードライフ・パートナーシップは115種の3分の1以上に対して保護区を設定しました。
一例として、欧州と中央アジアに広く分布しているオグロシギに対して、両地域の20のバードライフ・パートナーが積極的に保護活動を行っています。
「的を絞った保護活動と適切な資金があれば種は守ることが出来ます。マデイラミズナギドリ、アゾレスウソ、セーカーハヤブサなどの種が政府、ボランティア、企業の支援を受けて行われているバードライフ・パートナーの保護活動に良い反応をしています。」とバードライフ・ヨーロッパの自然保護オフィサーのWillem Van Den Bosscheは言っています。「このような活動のお蔭でアゾレスウソなどの種に明るい未来が与えられたのです。」