身近な鳥を観察しよう:鳥類のための12の活動
「鳥の年」の一環として、私たちは毎月自然のために小さいけれど意味のある活動を実践しようと促しています。そこで、この世界を鳥にとってより良い場所にするために、皆さんが友人や家族に薦めることができる12の簡単な方法を示します。
1.庭やバルコニーを在来の植物でいっぱいにしよう
あなたの国に自生する花や低木を植えることにより、外来種問題を避けつつ、在来の鳥に餌を与えることができます。多様なことが鍵です。鳥が植物を食べるだけでなく、より多くの種類の植物があれば、より多くの種類の昆虫が集まり、より多くの鳥がこの美味しく種類の多いビュッフェでご馳走を楽しむことでしょう。殺虫剤は鳥の自然の獲物を殺し食物連鎖を害しますが、この方法により鳥が害虫駆除の働きをするようになるでしょう。
2.地面にいる鳥のヒナをみつけたら
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クロウタドリの幼鳥
写真提供: © Tony Wills
巣から外に出てしまった小さく、頼りない鳥を助けないで見ているのは難しいことです。しかし、手を出すことでより悪影響を及ぼす可能性があります。もしそのヒナが跳び回っているようなら、それは巣立ちヒナで、飛ぶことが出来るようになるまで親鳥が近くで見守り、餌をやっている可能性が高いのです。明らかにもっと幼いヒナをみつけた場合は、もし巣を見つけることが出来れば(巣を壊さないこと)そこに戻してください。親鳥は人の臭いがついていてもヒナを見捨てません。見捨てるというのは単なる作り話です。しかし、それもダメならば、連れて行ける場所は専門家のいる野生動物リハビリ・センターだけです。自分で育てようとしないでください。
3.飼いネコに鳥を襲わせない
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イエスズメ
写真提供: © maxpixel.com
これは議論の的になることです。人々は可愛らしく喉をゴロゴロ鳴らす友を愛しています。しかし真実は、ネコは本能的な捕食者で、米国だけで一年に370万羽の鳥を殺しているのです。解決策は首輪に鈴をつけることから、ネコが歩き回る庭のエリアをフェンスで囲んだり、ネコを家から出さないようにしたりなど様々です。これはあなた次第ですが、このような行動は鳥の命を守り、ネコの安全も守ります。
4.巣箱を設置しよう
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シジュウカラ
写真提供: © pxhere.com
近代的な建物は暖かく乾燥しているかも知れませんが、欠点の一つが便利な巣穴になる場所がないことです。巣箱は完璧な解決策で、招きたい鳥に合わせたあらゆる形と大きさの物があります。作るのはとても簡単ですが、内部に色を塗ることだけは禁物です。もし塗ってしまうとヒナが巣立つときに滑りやすくてよじ登れなくなり、また塗料に毒性があるかも知れません。もし外側を塗らなければならない場合は、太陽光を反射するように淡い色にしてください。誰も暑いオーブンの中に住みたいとは思いません。
5.鳥にパンを与えない
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ズアオアトリ
写真提供: © Robert Neumann
カモにパンを与えるという昔からの習わしを損なって申し訳ありませんが、焼いた食べ物は鳥に良くないのです。パンはカビが生えやすく、鳥が病気になる可能性があります。パンは究極の「ジャンクフード」で、必要な栄養を与えることなしに鳥の胃袋を満たします。水の中にパンが捨てられると、他の野生生物すべてを窒息させる巨大で、見苦しいアオコの養分になります。タネや乾燥えん麦、刻んだ果物や木の実は、すべて鳥にとって良い栄養になります。
6.水をあげよう
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アカクサインコ
写真提供: © Duncan McCaskill
池は様々な野生生物を招き寄せ、同時に窓から楽しむことができる多くの魅惑的な鳥も招きます。池でなく鳥の水場だけでも驚くほどの効果があり、熱心な鳥の写真家に数えきれないほどのシャッターチャンスを提供します。水場は鳥が水を飲み、水浴ができるような数センチの深さが必要なだけです。ただし、週に一度は必ず硬いブラシで掃除をし、もしネコが待ち伏せしているようなら、水場を台の上に乗せてください。
7.地元のバード・カウントに参加しよう
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写真提供: © BirdLife Cyprus
毎年2月に、二つの大きな市民科学のイベントがあります。RSPB(英国のパートナー)が主催する「庭の鳥観察会(Big Garden Birdwatch)」とオーデュボン協会が行う「裏庭の鳥カウント(Great Backyard Bird Count)」です。これらのイベントを通して、一般市民は地元の鳥を記録する大きな楽しみを得ると同時に、科学者に重要な情報を提供するのです。同様のイニシアティブは世界中で行われています。バードライフ・ヨーロッパ&中央アジアが主催する「ヨーロッパ・バードウォッチ(EuroBirdwatch)」のような大陸規模のものまであります。
8.バードフィーダー(給餌器)を置こう
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ゴシキノジコ
写真提供: © Norman Bateman
庭やバルコニーさえも不要です。窓に張り付くタイプのバードフィーダー(給餌器)が販売されています。バードフィーダーは間違いなく鳥の生活を改善しますが、あなたの生活をよりワクワクしたものにします。目の前で繰り広げられるメロドラマに匹敵する忘れられないスキャンダルや抗争やロマンスをじっくりとお楽しみください。費用は掛かりません。バードフィーダーは空のペットボトルからでも作ることができます(ただし、定期的に掃除をするのをお忘れなく)。
9.鳥にとって安全な窓にしよう
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© Christopher Bandini / Shutterstock
聞き覚えのある反響音を聞き、駆け寄ると窓に埃の付いた鳥の形の跡があるのを見つけた時ほど悲しいことはありません。時には鳥が生き残りますが、多くの場合、そうではありません。窓は鳥には見えず、鳥を招く木の景色を映していることもあります。特に喧嘩好きの鳥によっては、自分の反射と戦うでしょう。理由が何であれ、この惨事は窓にステッカーか飾り(又は上記8のバードフィーダー)を張ることにより避けることができます。
10.ゴミをきれいにしよう
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アオアズマヤドリ
写真提供: © Joseph C Boone
鳥は糸、ポリ袋やその他の廃棄物に絡まり、そのために死んでしまうか捕食者の容易な獲物になってしまいます。鳥によっては廃棄物を巣の素材にしてしまい、これは巣立ちしていないヒナへの致命傷になる可能性があります。鳥はプラスチックの小片を食べ物と間違えて食べたり、これをヒナに餌として与えてしまったりして、時に悲惨な結果を招きます。これが私たちを次の論点へと導きます。
11.使い捨てのプラスチックを使わないようにしよう
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コアホウドリの雛
写真提供: © Forest and Kim Starr
大西洋のサウスジョージア島は最も近い陸地から800マイル(約1,300キロ)以上も離れていますが、そこでもプラスチックが見つかります。太平洋全域でアホウドリ類のヒナはプラスチックで作られた巣の中で育ちます。バードライフによる大西洋中央海嶺への最近の調査で発見されたのは、海鳥の胃がこの人工ポリマーでいっぱいだったことです。プラスチック廃棄物は排水管に流され、ゴミ廃棄場に吹き飛ばされます。唯一の解決策はその使用量を減らすことです。
12.子供をバードウォッチングに連れて行こう
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写真提供: © BlueOrange Studio / Shutterstock
自然の中でひと時を過ごせば、生涯の情熱を呼び起こす可能性があります。愛鳥家の誰もが、バードウォッチングを始めたきっかけに、特別な出会いを選ぶでしょう。どれほど小さなきっかけであったとしても、本当にそれが彼らの目を鳥に向けさせたきっかけなのです。現在、世界中で子供たちは自然とそれがもたらす健康や幸福から離されています。この傾向を変える人になってください。若者を明日の自然保護活動家になるようにしてください。彼らは私たちの鳥への愛情を次世代につなげてくれるでしょう。
報告者 : Jessica Law
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