持続可能なマグロ漁?実はまだ課題が残っています

混獲の犠牲になる恐れが最も高い鳥の1種、ワタリアホウドリ© Derren Fox

毎年数十万羽の海鳥が漁業による混獲が原因で死んでいます。バードライフは混獲数を減らすため、混獲対策実施を徹底するための監視システム改善の呼びかけを行っています。署名活動を通して、このキャンペーンへのご協力をお願いします

保全活動に直接携わっていなければ、 「混獲」は聞きなれない、または初めて聞く言葉かも知れません。しかし動物が漁具で意図せずに捕らえられ殺されてしまう混獲は、世界の海鳥にとって最大の脅威の一つなのです。

海鳥は地球上で最も絶滅を危惧される鳥のグループの一つです。全ての海鳥の種のおよそ3分の1は世界的に絶滅が危惧されており、ほぼ半分の種の個体数が減少しています。この減少傾向の大きな原因が混獲です。

幸いにも、混獲問題を軽減する非常に効果的な方法がいくつかあります。夜間に釣り縄を設置することにより、日中に餌をとるアホウドリ類やミズナギドリ類が針に掛かり溺死することを削減できます。また、目立つ色の吹き流しをロープに取り付けた「トリライン」を使って、鳥を脅かして船に近付けない方法があります。漁具が早く沈んで餌が鳥から届かないようにするために、釣り縄に錘を付けることもできます。これらの対策が行われた場合、混獲を90%以上減らすことが可能です。しかし問題は、これらの混獲対策が常に実施されているとは限らないことです。

人工衛星とアルゴリズムを使用して漁船が夜間に釣り縄の設置を行っていたかどうかを調べた結果、15%弱しか実施していませんでした。この統計は混獲削減にはまだ課題があることを明らかにしたのです。混獲対策は実際に行われた時だけに効果的であり、これらの対策が実施されていないことがあまりにも多いのです。

バードライフは他の環境NGOと共同で、100%独立した監視システムの配置をマグロ漁業界に呼びかけています。もし地域漁業管理機関が商業規模のマグロ漁船団に科学オブザーバーまたは電子機器による監視システムの完全配置を規則として導入すれば、密漁、未報告又は間違った漁獲報告、そしてアホウドリ類などの危惧種の混獲などの問題は全て大幅に削減されるでしょう。

監視システム完全配置の支持声明文(日本語、英語)をお読みいただき、署名を通してご協力をお願いします。

報告者:Margaret Sessa-Hawkins

 

  1. TOP
  2. 世界のニュース
  3. 持続可能なマグロ漁?実はまだ課題が残っています