欧州は本当に森林を守ることが出来るか?
ノルウェーやロシアからトルコやキルギスタンに至る欧州諸国は、ほぼ2年間に亘り森林の将来の役割と国際・国内での森林保護活動の強化の遵守について交渉をしてきました。
森林保護のための法的拘束力ある協約(LBA)は明確で意欲的な生物多様性目標と森林保護に大きく貢献し、締約国間でのコンプライアンスを確実にする測定可能な結果が含まれねばなりません。その中核となるのは相応のモニタリングと協約の実施を評価出来る適切な指標が含まれていることでしょう。
「この協約の文章はこれまでに明らかになった限りでは曖昧で弱いものです。誰もが持続可能な森林管理の価値を強調することには熱心ですが、草案はまだこれが森林の生物多様性と生態系サービスの観点から実際に何を意味するのかを述べていません。さらに協約文は森林が持続的に供給できる限度を何も設定しておらず、資源の効率と森林生産物の消費を減らすことについての義務も設けていません。」とバードライフ・ヨーロッパの森林タスクフォース・コーディネーターのPeri Kourakli博士は言いました。
バードライフを含む欧州の環境NGOや環境ネットワークは森林保護のためのLBA交渉がトルコで始まる前からこれに対して懐疑的でした。‘欧州の森林保護に対するこのような協約の実際的価値’についての疑義が‘欧州の森林に対する閣僚級会議’で完全には調べられていなかったからです。
バードライフ・ヨーロッパとバードライフ・オーストリアの支援を受けた中央アジアは協約がどのように森林に貢献するかについての自分たちの見解を示しており、それがあまり改善されないことに失望していました。30以上の国際・国内の環境NGOと環境ネットワークと共に、私たちはこの協約に何を望むかという明確なメッセージを送ることに決めました。
‘地球の友’の欧州の生物多様性運動員のFriedrich Wulfは「大幅な改善がなければ、この協約は環境配慮を装った危険な商売道具になってしまいます。私たちは最早このような贅沢をしていられない段階に来ているのです。」と言いました。