ニュージーランドで全国ケレル調査を呼びかけ
キゥイ保護クラブは老いも若きもすべてのニュージーランド人に今週日曜日からの全国ケレル調査への参加を呼びかけています。ケレルはニュージーランドバトという名前でも知られた鳥です。
フォレスト&バード(ニュージーランドのパートナー)のジュニア部門であるキゥイ保護クラブは去年第1回のケレル調査を行い、国中で1,100以上の観察を記録しました。
ケレル調査のコーディネーターのアン・グレームはこの調査はケレルの個体数と分布のスナップショットとなる面白い市民科学プロジェクトですと言っています。
「この調査は地域の人々に彼らの近くにこの特別な固有種が居ることに注意を喚起します。人々は近くの公園にケルルが居ることなど気が付いたことがなく、もしあってもほとんど注目していなかったでしょう。気づくことが保護の第一歩なのです。」と彼女は言います。
2月24日(日)の午前9時から3月4日(月)の午後3時までの間に、参加者は庭、公園、保護区などを訪れ、観察したケレルの数を数えます。次にケレル調査のウェブサイトを訪れ、観察場所、その数、その時ケルルは何をしていたか、そして可能ならどのようなタイプの植物を餌にしていたかを記録します。
ケレルの数は国の至る所で減少しています。「最大の原因はネズミ、オコジョ、野良猫などケレルの卵や雛を食べてしまう捕食者です。」とアン・グレームは言います。
「ケレルはニュージーランド唯一の固有種のハトで、大きく美しい鳥です。彼らは天然林の健全な状態にとって大切です。彼らは糞の中を種子を蒔きます。ケルルだけがタワ、タレア、カラカ(いずれも植物名)などの本当に大きな実を飲み込めるのです。」
ケルル調査のデータは生物記録団体のネーチャー・ウオッチNZ,地域保全グループ、地方議会その他ケルル発見プロジェクトなどの関連団体と共有されます。
アン・グレームはデータによりどこに今以上の害獣駆除が必要で、今後の緑地開発がケルルの個体数の増加に寄与すると言っています。
去年の調査ではダニディン(地名)がケルルのホットスポットであることが明らかになった一方で、ウェリントンやオークランドなどの都市部でもケルルが数多く生息していることを示しました。
キゥイ保護クラブではこの調査を毎年恒例のイベントにし、長期の個体数トレンドのデータを作ることを望んでいます。