プロナチューラがメキシコの環境功績賞を受賞
先週メキシコの環境・自然資源省が「2016年度環境功績賞」の受賞者を発表しました。プロナチューラ(メキシコのバードライフ・パートナー)がその環境活動の社会に与えた影響を称えられ、‘コミュニティ’部門で受賞しました。彼らの鳥の保護を越えた活動をご紹介します。
メキシコ北西部の主導的自然保護団体としてプロナチューラ・ノロエステは過去25年以上この地域で活動を行って来ました。彼らの活動はメキシコの8つの州、22の自然保護区、25以上の分水界および30万ヘクタールを超える保全地区まで及んでいます。
様々な実績に加え、彼らは2007年の「バイア・デ・ロス・アンヘレスおよびカナレス・デ・バリェナス生物圏保護区」の創設におけるリーダーシップや、「コロラド川デルタ生物圏保護区」 (バハ・カリフォルニア)の野生生物の回復活動における科学に基づいた主導的な役割やコミュニティおよび組織的な管理などが評価されて今回の受賞となりました。
「この表彰は8つのメキシコの州で150以上のプロジェクトを進めた20年以上にわたる歴史、リーダーシップ、絶滅危惧種の保護と回復の成功、コロラド川の持続可能な管理のためのメキシコ・米国間の交渉での協力、情報や環境教育活動を人々に広く提供してきたことなどが認められた結果です。」とメキシコの環境・自然資源省事務局はコメントしています。
陸地においては、プロナチューラはジャガー、イヌワシ、ハシブトインコ、メキシコオオカミなど象徴的な種の回復活動を主導しています。また、メキシコの北西部にある最大のマングローブ林のナヤリット湿原の保全活動を行っています。ここにはアカハラヒメシャッケイ、フジイロボウシインコ、オオキボウシインコ、メキシコルリハシインコなど200を超える種が生息しています。
海洋では、プロナチューラはコルテス海の独特な生物多様性の保全活動を行い、ダイバーの楽園でもあるこの海域が今後何年も今と変わらない姿で維持することに尽力しています。また彼らのバハ・カリフォルニア・スル州のカボ・プルモ礁の復元活動にも触れておくべきでしょう。ここでは漁民が海洋生物に影響を与える問題に取り組いんでいます。バハ・カリフォルニア・スル州のユネスコ世界遺産のコククジラ・サンクチュアリであるエル・ヴィスカイノ生物圏保護区のメンバーであり、その監視役を担っていることは彼らの信じられないほどの多様で効果的な活動のほんの一部です。
「プロナチューラ・ノロエステの役員会、そのスタッフおよび関係者を代表して、メキシコ北西部における私たちの保護活動に対する永年のパートナーシップと価値ある支援に感謝を申し上げます。」とプロナチューラ・ノロエステのCEOグスタボ・ダネマンは言いました。
報告者: Pronatura Noroeste