ベトナムで湿地の経済評価を行いました
2015年度の環境省請負業務で、ベトナムの紅河デルタに位置するタイトゥイ(Thai Thuy)湿地の生態系サービスの経済評価を行いました。本業務は、経済評価を通じて、湿地とその保全の重要性についての理解を広めることにより、タイトゥイ の自然保護区指定に向けた機運を醸成するとともに、紅河デルタにおけるその他の重要なサイトの保全の推進を目指すものです。
主な生態系サービスについては、関係者へのヒアリングなどを通じて下記の4項目を選定しました。評価においては、「生態系サービスを評価するツールキットTESSA(Toolkit for Ecosystem Service Site-based Assessment)」を用い、既存のデータのほか、アンケート調査やグループインタビューなどによりデータを収集し、各項目の価値をはかりました。
1)野生の収穫物(魚類、貝類)
2)魚類や貝類の養殖、天日塩田などの生産品
3)災害リスク低減(マングローブ林による減災効果)
4)炭素貯蔵による気候調整
調査結果は、下記のパンフレット、リーフレットをご覧ください。
また、ミャンマー及びベトナムでの評価に基づき、湿地の保全に資することを目的として簡易的な経済的価値評価のためのツールを作成し、手引きとしてまとめました。
・湿地生態系サービスの経済評価のための手引き(英語)