米国で鳥に優しい風力発電のための連邦ガイドラインが策定されました
米国内務省は、国内の風力発電に伴う鳥類や野生生物への影響を最小限にするための新しい連邦ガイドラインを発表しました。
このガイドラインの作成には、バードライフ・インターナショナルの米国のパートナーである、米国オーデュボン協会、自然管理委員会、野生生物保護者団体、マサチューセッツ州オーデュボン協会、国際コウモリ保護協会の専門家、および米国の野生生物当局の代表者22名が諮問委員として参加しました。
諮問委員会は、連邦諮問委員会法(FACA)に基づき2009年に結成され、3年がかりで、米国野生生物部と協働で、風力発電による野鳥とその生息地への影響を避け、最小化し、軽減するための実行可能で科学に基づくガイドラインを開発しました。
オーデュボン協会は、鳥類に最も重大な影響を及ぼす生息地の細分化問題をガイドラインに含める上で重要な役割を果たしました。その結果、風力発電業者は、プロジェクトの環境影響を十分に分析し、森林や草原などの重要な環境を分断し、野生生物に害を及ぼすようなアプローチを避けたり最小限にすることが求められるようになりました。
今後、米国野生生物部のガイドラインに従わない風力発電業者は、渡り鳥保護法、ハクトウワシ・イヌワシ保護法、その他の適用可能な野生生物保護法により訴追を受けることになります。
バードライフは世界各地でバードストライクをはじめとする鳥類と風力発電の関係を調べ、データを構築しています。今後世界のバードフレンドリーな風力発電に対し働きかけを強化していきます。