クロアチアの送電会社が渡り鳥保全でバードライフ・パートナーと協力

クロアチアの首都ザグレブの送電線
写真提供: © Miroslav Vajdic

重要なことはクロアチアを渡る鳥を探すことです。渡り鳥、特に大型猛禽類などの帆翔鳥にとって、送電線は衝突や感電の大きなリスクとなります。そして、クロアチアではこの問題に取り組むための国全体での組織的な試みは行われたことがありませんでしたー“これまでのところでは”、です。

国の電力供給システム運営会社HEP ODSBIOM協会(クロアチアのバードライフ・パートナー)は、フライウェイの保全に関する共通認識を確立するために過去数ヶ月に亘り協議し、この度両者の間で覚書に署名するに至りました。

この覚書では、鳥や野生生物に対する中電圧の送電線の安全性を高めることは、送電線網の頑健性を高める(HEP ODSの法的義務充足を助ける)だけでなく、付近の住民と渡り鳥の両方の安全が改善されるなど、人と渡り鳥の両者に利益があることが明示されています。

事の始まりは、HEP ODSがナチュラ2000のSPA(特別保護区)サイトの条例で規定されている野鳥保護の条項を満たすためには外部の専門家の助けが必要であることを認識し、BIOM協会にコンタクトしたことです。内容を確定し覚書の署名を得るまでには時間が掛かりましたが、大きな不一致はありませんでした。

クロアチアは送電線に関わる様々な課題を抱えているため、BIOM協会の活動は困難なものになるでしょう。クロアチアの広範囲に及ぶ中電圧網はアクセスが困難で、これは渡り鳥の送電線での事故を調査する上で大きな課題になるでしょう。風の強い沿岸域では風により海水のしぶきを浴び絶縁体が導体を腐食してしまうため、メンテナンス作業員は絶縁作業をしたがりません。

けれども、下生えの繁みや腐食よりも間違いなく大きな問題は、自然保護を不要な負担と考える地元住民の頑なな実用主義的な考え方です。HEP ODSの協力により、私たちは送電会社に対して講演会を行い、人々の認識を高め、自然保護を重視してもらうための活動を始めました。私たちはこの活動を必要な限り続けるつもりです。

 

報告者: Mate Zec

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