バードライフ・パートナーがLIFEプログラムの主役になった

毎年欧州委員会はLIFEプログラムを通して資金支援をした全ての完了済みのプロジェクトを査定しますが、今回表彰された11の‘ベストLIFE自然プロジェクト’のうちの4つがバードライフ・パートナーにより行われたものでした。明日ブリュッセルで表彰式が行われますが、主要なパートナーであるOTOP(ポーランド)、RSPB(英国)、バードライフ・フィンランド、HOS(ギリシャ)、SPEA(ポルトガル)が受賞します。

バードライフ・ヨーロッパの保護活動部長のIván Ramírezは「2013年が保護活動にとって極めて困難な年だったという認識は私たちのパートナーシップにとって非常に重要なことですが、保護活動の目標を弱めることなしに財政危機と戦ったバードライフ・パートナーにとってはそれ以上のことでした。今回の4つの受賞は彼らの信じられないほど素晴らしい活動の一例です。」と強調しています。

OTOP(ポーランドのパートナー)とRSPB(王立鳥類保護協会: 英国のパートナー)が世界的に絶滅の危機にあるハシボソヨシキリの保護状態の改善を目的とする‘ハシボソヨシキリ’プロジェクトで協力しました。

ヨーロッパには絶滅危惧Ⅱ類のハシボソヨシキリの全個体数の99%が生息しており、ポーランドは世界第2位の個体群を有する極めて重要な生息地です。過去一世紀の間にハシボソヨシキリは農業開発により生息地である湿地の排水が行われたため急激に数が減りました。2005年から2011年にかけて進められた‘ハシボソヨシキリLIFEプロジェクト’はポーランドとドイツの重要サイト(総面積4,200ヘクタール)で生息環境の拡張と環境条件の改善により個体群の安定を目指し、同プロジェクトは本種の個体数増加と生息地の復活という結果をもたらしました。新規の管理および実施計画が進められており、‘持続可能なバイオマス利用システムによるハシボソヨシキリの生息地管理促進プロジェクト’のお蔭で本種の将来は安全なものになります。

Kokemäenjoki -古代から今につながる河口、Kokemäenjoki 湿地チェーン” バードライフ・フィンランドによるKokemäenjoki 川の自然サイトの復元プロジェクト

バードライフ・フィンランドにより2006年に開始されたKokemäenjoki プロジェクトの目的は8カ所のナチュラ2000エリアを含むKokemäenjoki 川の5つの貴重な自然サイトを復元することでした。刈り取りと掘削が植物の異常繁茂を防ぎ、貴重な種の喪失原因となるぬかるみ化や異常繁茂の危機から湿地を守って来ました。このエリアは牛による踏みつけ効果を真似て葦の根を耕すことによって管理されましたが、この方法は他の類似したサイトでも非常に効果があることが実証されています。バードウオッチング・タワーや情報掲示板が立てられ、このエリアの驚くような自然の価値への認識を深めるために沢山の自然探勝路が作られました。最後に保護とレクリエーション活動の両方にこのサイトが将来も持続可能な形で利用できるようにするための管理と土地利用計画が策定されました。

バードライフ・ギリシャとポルトガルのパートナーが‘ギリシャにおけるヨーロッパヒメウとアカハシカモメの具体的保護活動’プロジェクトを完了

 HOS(ギリシャのパートナー)とSPEA(ポルトガルのパートナー)によって実施されたこのプロジェクトはギリシャのエーゲ海とイオニア海地域に生息するヨーロッパヒメウとアカハシカモメの保護状態と繁殖を改善することに焦点が当てられました。プロジェクトの活動はこれら2種の保護に対して最も関係のある脅威、即ち、ネズミによる捕食、他のカモメ類との生存競争および偶発的な混獲を招く漁業活動、に取り組みました。プロジェクト・サイトでの特別な活動には5ヶ所のナチュラ2000サイトからのネズミの完全駆除、海鳥の混獲を減らすための漁具の改良と漁業規制の改善および餌と営巣地を争うYellow-legged Gull(注: 直訳のキアシセグロカモメは別種で、本種の和名は未定)の個体数削減方法の試験的実施が含まれました。これらと並行した結果として41カ所のマリーンIBAが定められ、ギリシャのナチュラ2000ネットワークに加えられて生息地の喪失と劣化を避けるために必要なステップとしてこれら2種の保護を確かなものにします。このプロジェクトは東地中海地域の海鳥と海洋保全にとって最も重要でした。それは海鳥の繁殖地の改善を可能にして重要な生息地を強化し、近隣諸国でも容易に反復が出来るモデルを作り上げたのです。

SPEARSPBは“海鳥の安全な島”プロジェクトで二つ目の受賞

ポルトガル領の アゾレス諸島はかつては数百万羽の海鳥の生息地でしたが、これらのコロニーの大部分は外来捕食動物や植物の侵入の結果、劇的に減少してしまいました。2009年にコルボ島(アゾレス諸島の中で最小の島)とビラ・フランカ島で始まったこのプロジェクトは生息地の復元と外来種の駆除・抑制によりアゾレス諸島での海鳥コロニーの復元に向かって活動しました。また同プロジェクトはヨーロッパで最初の‘害獣防止フェンス’を建てました。これはハワイやニュージーランドなどの本土から離れた場所で行われた成功例に倣ったものです。より広い意味での復元計画の一部として、コルボ島を外来種の居ない島にする機会を査定する幾つかのテストが実施されました。‘獣害防止フェンス’ゾーンの将来はSPEAと地元当局の間で交わされた管理協定により確実なものになるでしょう。

報告者:エロディー・カンタルーブ

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