マウンテン・チキンについて

元気のよいマウンテン・チキン
写真提供:Gerardo Garcia

英国政府のダーウィン・イニシアティブが資金を提供し、モントセラト(英国の植民地)の環境庁およびダレル野生生物保護トラストが実施を行う‘マウンテン・チキン’プロジェクトが、絶滅危惧ⅠA類のマウンテン・チキン Leptodactylus fallax(和名はないが、鶏肉と似た味のする食用のカエルの1種)に対する関心を高めるためにポスターと小冊子を発行したことを発表しました。

マウンテン・チキンは陸生のカエルで、モントセラトの中央丘陵と北部森林ドーツIBA(ここでは絶滅危惧ⅠA類の鳥モントセラートムクドリモドキも生息)およびドミニカ共和国のモゥーン・トワ・ピトン国立公園(同じくIBA)に小個体群が辛うじて生息しています。マウンテン・チキンはモントセラトの住人やドミニカ人にとっては文化的な重要性がありますが、今絶滅の危惧にあります。このカエルは過去数年にわたり狩猟、生息地の消失、火山活動の影響、ネズミや野生化したブタなどの外来種の増加および、世界中で数百種の両生類の絶滅原因となっているツボカビによる大量死など多くの圧力を受けています。

 

ポスターのメイン画像は健康なマウンテン・チキンの湿った肌や後ろ足の色合いと模様(これが外来種オオヒキガエルとの識別点)を示しています。いくつかの挿入写真はマウンテン・チキンの一生、まだ生存個体群の見られる二つの島、食性および致死性の皮膚病ツボカビ症などに関する簡単な説明が添えられています。

モントセラトの環境庁は本種を管理する長期計画を策定する目的で再生プロジェクトを立ち上げました。現在このプロジェクトはダレル野生生物保護トラスト、ロンドン動物園、パーケン動物園、北イングランド動物園協会などの海外のパートナー支援を受けて実施されています。活動にはモントセラトに生存しているマウンテン・チキンの集中的モニタリング、捕獲繁殖した個体のリリースおよびツボカビ病の動力学の調査などが含まれ、これらはすべて重要な管理方針の決定に資するでしょう。長期戦略が立てられればこれはドミニカに生息するマウンテン・チキンの管理にも利用できるでしょう。

ポスターと小冊子は学校や政府機関に配布され、人々がたびたび訪れる場所にも掲示されます。またオンラインのコピーも用意されています。

環境庁はマウンテン・チキン・プロジェクトへの市民の支援を感謝し、もし見たり特徴のある声を聞いたりした時には同庁への連絡を求めています。

報告者:David Wege

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