アゾレス諸島: 大海の中の美しい一滴

荘厳な山々と美しいビーチの宝庫、アゾレス諸島。
写真提供: Joaquim Teodosio

アゾレス諸島は欧州と北アメリカの間に位置し、大西洋中央海嶺の頂きにあるポルトガルの自治区に属する群島です。

これらの島々には山の頂から美しいビーチまで自然の美が溢れています。水中洞窟もあり、ダイビングやスノーケルにも最高の場所です。今年の夏は、この小さな島をあなたの夏休みの目的地にしてはいかがでしょうか。

これらの島にはSPEA(ポルトガルのパートナー)により特定されたマリーンIBA(鳥を指標とする海洋性の重要自然環境)が11カ所あり、グラシオーサ島の東に位置するプライア小島もその1つです。この小島は1991年に海鳥のための重要なエリアとしてアゾレス地方政府によりSPA(特別保護区)に指定されました。この島にはボート・ツアーで行くことができ、近くから見上げることが出来ます。きっと崖や岩壁に営巣する海鳥の姿も垣間見ることが出来るでしょう。

見るべき海鳥  

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オニミズナギドリ  写真提供: Pedro Geraldes

オニミズナギドリ: ポルトガルではCagarraという名でより知られています。上面は茶色っぽい灰色、下面は白色、嘴は黄色のミズナギドリの1種。夏の間にアゾレス諸島の開けた地面や岩の上で繁殖します。日中は水面を滑空し、餌を求めて飛び込む姿が多くみられるでしょう。水深15メートルまで潜水できます。

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Monteiro’s Storm-petrel(和名未定)   写真提供: Nuno Oliviera

Monteiro’s Storm-petrel(和名未定のウミツバメの1種)はアゾレス諸島の固有種。他のヨーロッパのウミツバメ類と同様の典型的な姿をした小型の海鳥。体色は黒く、尾の付け根に白帯があります。岩の割れ目を好み、夏になると島で繁殖します。この鳥を見るにはグラシオーサ島から船で行く必要があります。

 

外来種に注意

アゾレス諸島で営巣する海鳥は肉食性哺乳動物に非常に脆弱です。人により導入された、非在来のネズミは海鳥にとって大きな問題となっています。

どのように支援できるか?

あなたは熟練した海鳥観察者ですか?熱心な支援者ですか?海鳥と哺乳動物の観察ネットワークの活動として、専門家のチームがこの夏、アゾレス諸島の数ヶ所で海鳥と哺乳動物のカウントを行います。この島を見る絶好の機会です。SPEAチームのTânia Pipaにご連絡ください。

Monteiro’s Storm-petrelを守るためにSPEAはLIFE EuroSAPプロジェクトによる活動計画を立てているところです。これはポルトガル政府に対して島に外来種が入り込まないようにするために必要な活動を提案するものです。

地元の人々からの助言: Tânia Pipa

「アゾレス諸島の島一つ一つが、独特の生物多様性、風景、慣習を持っています。ベスト・シーズンは5月~10月ですが、それは目的次第です。自然や古い火山のクレーターを訪れるハイキングは素晴らしいものです。海水はたいてい温かく、いつでも海水浴できます。もしあなたの旅行計画にサン・ミゲル島が含まれていたら、SPEAチームや‘アゾレスウソ学習センター’に立ち寄り、驚くようなプロジェクトをぜひご覧ください。

報告者:Bruna Campos, Nuno Oliveira and Tania Pipa

 

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