欧州議会が自然のために投票

欧州議会の議場
写真提供: © European Parliament

2月2日、欧州議会で重大な投票が行われ、欧州の議員は重要なEUの自然法を危機から守るために立ち上がりました。

EU野鳥指令および生息地指令の維持を求めるEU生物多様性戦略の中間見直し報告に対し、議員は592票対52票(+白票45)という圧倒的多数で承認に投票しました。この報告書はベルギーの議員Mark Demesmaekerの主導による‘自発的報告’でした。

同報告書は、ひとまとめに‘自然指令’として知られている様々な法律の完全な実施が、‘EU生物多様性戦略’目標の達成に必要であることを強調しています。同戦略は2020年まで有効なもので、それまでにEUは生物多様性の喪失を止め、6つの目標を達成しなければなりません。この6つの目標には、自然、農業、漁業、外来種に関するEU法の立法や、自然の復元と連続性の確保のためのイニシアティブ、EU外の生物多様性への活動に関する活動が含まれています。

 

欧州議会における投票結果

欧州議会における投票結果

この自然保護に対する最終結果はストラスブルグでこの日に開催された欧州議会の総会で決定したもので、議員は毎月総会に出席します。

これらの法律を守るべきだとの要求は、現在欧州委員会が行っているEU自然指令の‘フィットネスチェック’が引き金となりました。同法が再検討され、弱められる可能性がある恐れがあるのです。

今回の結果は多くの国が自然指令への支持を示した結果であり、去る12月にEU環境理事会も再検討への反対を表明していました。

昨年7月に終わった自然指令を保護する協議においても、50万人以上の一般人による支持が得られていました。また、今回の投票の準備期間中にも欧州全土で数千人の人々がツイッターを通して議員に対して報告を支持するよう促していたのです。

今日の投票結果に対して、バードライフ・ヨーロッパの上級政策部門長のAriel Brunnerは次のようにコメントしました。「欧州議会は今日TimmermansVella(注: 自然指令の見直しを担当する欧州委員会委員)に対して明確なメッセージを送ったのです: 二人には野鳥指令と生息地指令を見直す権限はなく、反対に着実に実施されるよう強力な指令を受けたのです。このように前例のない圧倒的な指示を受けて、欧州委員会はこのメッセージを無視はできず、採択することになるでしょう。」

欧州議会での投票は、バードライフや他の自然保護団体が主導する、欧州委員会にEU自然指令を再検討するのではなく、それらを守り実施を改善するように求める‘自然警報’キャンペーンの新たな出発点です。

‘フィットネスチェック’の結果は4月に出される予定です。

 

報告者: バードライフ・ヨーロッパ

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