ハンドブックにより自然保護とエネルギー産業の利益が共存できることを示す
バードライフは‘ベストグリッド’(最善の送電網の意味)プロジェクトのパートナーと共同でハンドブック‘送電網計画での自然保護’を発表しました。
この本では送電網開発業者と自然保護団体が共通の目標を達成するためにどのように共同で活動できるかを示します。
欧州は今二つの大きな課題に直面しています。気候変動が野生生物にもたらす脅威と、持続可能なエネルギー・システムを展開するために電力ネットワークが必要とする巨額の投資です。
2部構成の第2部となるこのハンドブックは、これら二つの課題は相互に争う必要のないことを明らかにしています。多くの送電網開発業者が野生生物保護区の創設などの環境保全政策への支援を表明しているのです。
このハンドブックは全般的に‘ベストグリッド’プロジェクトからの知識に立脚しており、開発業者、当局、自然保護団体、一般市民の関わり方をより良いものにするためのアドバイスを提供しています。
また重要なのは全ての関係者が初期の段階からプロジェクトについての討議に加わることで、それによりどのような案件でも是正が容易な段階で警告を与えることが出来ます。
ハンドブックの着手は欧州委員会がいわゆる‘EU自然指令’(野鳥指令と生息地指令)の効果を現在精査している正に重大な時に行われます。
7月末に終了した公の協議は、50万人以上の人々が委員会に対して自然指令の再開よりもむしろ実行の改善を要求するという、記録的な反応を呼びました。
ハンドブックには自然を守り気候変動の影響に取り組もうとする人々に対しての多くの実際的な提案や資料が含まれています。.
‘ベストグリッド’ハンドブックの発表は9月23日にブリュッセルで行われるプロジェクトの最終会議‘共通の利益の実現プロジェクト’において行われます。
報告者: Finlay Duncan
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