バハマの未来を守る
環境に対する誓約の際立った表明の中で、バハマ共和国の環境・住宅建設大臣のKenred Dorsettは7百万エーカー超の新しい海洋保護区の創設を発表しました。
「今日はバハマ共和国における自然保護にとって偉大な日です。バハマは保護区指定の分野において主導者であり続けます。保護区はバハマの持続可能な未来を守る上で大切です。」とバハマ・ナショナル・トラストの事務局長Eric Careyは言いました。
このうちの新しい113,920エーカーのJoulter Cays国立公園はバハマの無人島や干潟を守るものです。バハマ・ナショナル・トラスト(BNT: バハマのバードライフ・パートナー)とナショナル・オーデュボン協会(米国のパートナー)はこの新しい国立公園に関する共同提案を行いました。このエリアは持続可能な地元経済を確保しつつ、無規制の開発や破壊行為から守られるでしょう。
「これは国境を知らない鳥やJoulter Caysの海岸や水に生活を依存している人々にとって大きな勝利です。鳥たちの越冬地を守ることにより私たちは新しいエコ・ツーリズムによる雇用機会を作り出すのです。これは領域全体に亘るオーデュボン協会のパートナーシップの本当の力を反映するもので、私たちはバハマ政府が渡り鳥の保護でリーダーシップを取ることを称賛します。」とオーデュボン協会の会長・CEOのDavid Yarnoldは言いました。
バハマ共和国はサンゴ礁の群島で、700以上の島と2,500の岩礁がカリブ海の10万平方マイルに点在しており、340種を超える鳥類が生息し、海洋性・沿岸性の生物多様性に必須の地域です。Joulter Cays国立公園は本島に当たるアンドロス島の北およそ2マイルに位置する113,920エーカーの手付かずの環境です。同地域には驚くほどの野鳥の群が生息し、世界的に認められたスポーツ・フィッシングのホットスポットです。
「バハマ・ナショナル・トラスト(BNT)は政府が新国立公園を承認したことに大変喜んでいます。これは数種のシギ・チドリ類にとっての重要な越冬地を守りつつ、繁栄している私たちのフライ・フィッシング産業への必要な支援を提供するでしょう。同国立公園には巨大なエコ・ツーリズムへの潜在力があり、野鳥観察を基盤とするエコ・ツーリズムからの大きな収入が期待出来ます。BNTとオーデュボン協会は地元住民がこれらの新しいエキサイティングな機会が生み出す利益を完全に享受することが出来るプログラムを開発しているところです。」とBNTの会長Lawrence Glintonは言いました。
バハマで記載されている鳥類のうち50%以上が米国とカナダからの渡り鳥です。同国立公園の干潟とマングローブ林は絶滅危惧種フエコチドリの米国外では最大の群を含む13種のシギ・チドリ類数千羽の重要な生息地です。この地域はシロボウシバトを始め渉禽類や海鳥の個体群の重要な繁殖地であり、また、マングローブ林は多くの渡り性鳴禽類を支えています。
報告者: Martin Fowlie
原文はこちら