フライウェイ競争が渡り鳥保護のために必要な資金を調達
アドレナリンを充電したバーダーの14のチームが3月31日の真夜中、ユニークで新しいバード・レースのスタートラインに着くために勇敢にも夜のイスラエルに足を踏み入れます。
‘フライウェイの擁護者’はSPNI(イスラエルのパートナー)の発案による企画で、ヨーロッパ南部と東部での密漁問題に取り組むバードライフ・パートナーを助けるために保護活動資金を集めるものです。
その模様はチームが3月28日に到着し、31月31日の真夜中にイベントが開始されれば、インターネットで‘フライウェイの擁護者競争’をライブでご覧になることが出来ます。
バードライフのフライウェイ・プログラムを支援して、競争はエイラット・バードフェスティバルの期間中に開催され、何千羽ものコウノトリ、猛禽類、鳴禽類が繁殖地である北を目指して渡りをするグレート・リフト渓谷でこの奇跡的な渡りを祝うのです。
SPNIのイスラエル鳥類学センターのツーリズム・ディレクター、ジョナサン・メーレイは「‘フライウェイの擁護者’は熱心なバードウオッチャーが競争を楽しむためだけのものではありません。世界中の野生生物に熱中している人たちへの強いメッセージを送るものでもあるのです。私たちの大部分が整備された環境で野鳥を楽しんでいる間にも、数百万羽の鳥が繁殖地を往復する渡りの途上で殺戮されているのです。密猟によって失われる鳥の数は圧倒的であり憂慮すべきものです。」と言いました。
第1回‘フライウェイの擁護者競争’により集められた資金の受領者はグルジア野鳥保護協会(BCG)になる予定です。BCGはグルジア野生生物保護センター(グルジアのパートナー)とバトゥミ猛禽カウント(BRC)が合併したNGOです。
BCGが行っている保護活動はグルジアのAjara自治共和国のバトゥミで渡りの奇跡を守る助けとなります。‘バトゥミのボトルネック’は渡り鳥にとって最重要な地域です。毎年秋、南へ向かう渡り鳥が黒海の東海岸と小コーカサス山脈の間のこの狭い地域に集中して通ります。
この時期に百万羽を超える35種の渡り性猛禽類がこの狭い地域を通るので、ここは真にユーラシア最大の猛禽類が渡るボトルネックなのです。
調査によれば毎年の秋およそ1万羽の猛禽類が密猟の犠牲になっていますが、この渓谷を通る時に彼らは低く飛び、図らずも射撃の容易な標的になってしまうのです。
BCG(グルジア野鳥保護協会)はこの地での密猟に取り組むのに今までにないアプローチを取っており、それは地元のコミュニティに対抗するのではなく、彼らと共に皆の利益になるような活動を通して狩猟圧を減らすようにしています。
毎年、ボランティアたちが‘バトゥミ猛禽キャンプ’に招待され、BCGの活動である春と秋にここを通過する大規模な渡りの記録に参加します。彼らは地元の人々の家に滞在し、これは貴重なエコツーリズムによる収益をもたらします。猛禽類をカウントする多くのボランティアはバトゥミの専門的科学者の数を増やし、彼らの‘市民科学’の貢献によりモニタリングの規模が今のように拡大しました。‘フライウェイの擁護者’による支援を受けて、彼らは理解力のある地元のハンターや鷹匠を‘保護活動大使’に任命し、現在の彼らの行動の結果と、やり方を変えることによって得られるエコツーリズムによる大きな機会について仲間たちの関心を高めるでしょう。
バードライフ・インターナショナルはスワロフスキー社の支援を受けたバードライフ/スワロフスキー・レーサー・チームをこの競技に参加させました。参加各チームはこの競技のアピールの資金を集めることも争います。私たちの‘レーサー’を支援し、密猟中止活動を助けるための寄付をお願いします。
(報告者:ジム・ローレンス)