コモドオオトカゲがインドネシアの保護区外のIBAで発見された
バードライフ・パートナーのブルーン・インドネシアのスタッフを含むチームが、世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲがインドネシアのフローレス島の西部に生息していることを確認しました。この発見は、オオトカゲが見つかった森を含むンベリリング IBA(重要生息環境)が公式な保全を得るためのバードライフ・パートナーシップによるキャンペーンを更に急がせることになりました。
コモドオオトカゲはIUCNのレッド・リストで絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。コモドオオトカゲの本拠地として知られるコモド島とリンカ島に対峙するフローレス島の最西端部に位置するンベリリング森林で、少なくとも12個体が隠しカメラで記録されました。ユネスコの世界遺産サイトであるコモド国立公園には、これら2島とフローレス島の沿岸の一部が含まれていますが、ンベリリングIBAはその境界線の外側にあります。
最近では2004年にコモドオオトカゲがフローレス島の北部と南部の沿岸地域で発見されましたが、ブルーン・インドネシアや他の人々による調査により、オオトカゲは西部でも生存しているということが初めての確認されたのです。
「私たちはこれらの発見が広い範囲に公表され、この他に替えがたい生物多様性に富んだ森林を守る私たちの活動を助けてくれることを望んでいます。」とブルーン・インドネシアの広報担当のIrfan Saputraは言いました。
バードライフではンベリリングをIBAに定めましたが、それは絶滅の恐れのある固有種が多いことによります。ここには絶滅危惧ⅠA類のコバタンや絶滅危惧IB類のフローレスサトウチョウ(和名仮称、インコの仲間)、フローレスカササギビタキ、フローレスカラス(仮称)などが生息しています。
公式の保護がないため、ンベリリングIBAの森林は農業用地を作るために伐採され続けています。森林はすぐに枯渇し、一層の森林伐採につながります。バードライフは農作業をもっと持続可能なものにし、有機農法を用いることにより土壌養分を再生、強化し、その結果森林に掛かる圧力を軽減するために、このIBA周辺27の村落と共同で活動を続けています。
報告者:マーチン・フォーリー