最初の‘希望の森’への脅威となる石炭運搬道路

スマトラの‘ハラパン熱帯雨林’に石炭の運搬道路を通そうとする計画が、インドネシア政府の支援もあって実現したほぼ10年に及ぶバードライフ・パートナーシップの活動を無にする可能性があります。

‘ハラパン’はインドネシア語で‘希望’を意味します。インドネシアで最重要なこの熱帯林保護プロジェクトは、この驚くべき場所が再び危機にさらされることにより、これ以上の適切な名称はありません。反対の声にもかかわらず、事実上このエリアを二分し、すでに危惧されている野生生物やこの地域を家と呼んでいる原住民にさらに大きな圧力を加えるような、‘ハラパン熱帯雨林’の中央部を通る50キロメートルの道路を建設する提案があるのです。

「私たちは公式にこの提案に反対をし、現地のパートナーたちとそのためにあらゆることをするべく活動しています。またこの計画に関係する企業とインドネシアの当局もこのような提案を認める結果がどのようなことを招くか理解するだろうと楽観しています。」とRSPB(英国のパートナー)の熱帯林部門ヘッドのジョナサン・バーナード博士は言いました。

およそ10万ヘクタールの‘ハラパン’はスマトラ島に残っている低地森林の20%を保全しています。‘ハラパン’はバードライフで最初の‘希望の森’でした(これ以後、世界各地で‘希望の森’プロジェクトを進めています)。この森は全バードライフ・パートナーシップの支援を得てバードライフ・パートナーのバラン・インドネシアが政府を説得して同国の森林法を改正し、元々は材木伐採が認められていた権利を自然保護に割り当てるようにしたことで実現したのです。

これまでに‘ハラパン’では絶滅危惧ⅠB類のコブハシコウなど9種の世界的な危惧種を含む305種の鳥が記録されています。‘ハラパン’はまた真に多様な哺乳動物が生息する益々稀になりつつあるアジアの熱帯雨林サイトです。哺乳類には5種の霊長類や個体数が最大で20頭のスマトラトラなど9種のネコ科動物などが含まれます。‘ハラパン’とそこにある資源は先住民バチン・センビラン族の人々の生活にとっても非常に重要なのです。

報告者: RSPB(王立鳥類保護協会)

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