燃料効率の良い窯の開発によりがルワンダの森林伐採減少

燃料効率の良い窯の生産を振興する地元コミュニティ 写真提供: © ARECO

ルワンダは、東アフリカに位置する緑と山々の風景が綺麗な小さな内陸国です。1990年から2010年の間に、他国で森林被覆が減少したのに対して、ルワンダでは国土の36.8%、およそ117,000ヘクタールの森林が増加しました国連の数字によれば、ルワンダには373,000ヘクタールの植林地があったことを示しています。

ルワンダ南西部のCyamudongo森林はコンゴ共和国とブルンジ共和国の国境に近い面積412ヘクタールの小さな密林で、ニュングェ国立公園の一部になっています。この森林は植生が豊かで、多くの動物、特に鳥類の生息地となっており、世界的な絶滅危惧種が含まれています。Cyamudongo森林にはAlbertine Riftの森林特有の多くの鳥が生息し、ハネグロイロムシクイや、ニュングェでは見られませんがここでは普通種のムラサキエボシドリや、ルワンダではここだけで記録のあるニシヒメハイタカなどが生息しています。

かつてはニュングェ国立公園につながっていたこの小さな森の名残が深刻な危機にあります。公園の周辺住民が薪としての高い需要を満たすために、燃料およびその他の家庭での使用目的で森林伐採をするようになったのです。

「2013年にルワンダ開発庁、野生生物保護協会、地域環境・開発組織が行った調査によれば、家庭用の薪炭の70%がCyamudongo森林を含むニュングェ国立公園に由来することを示しました。」とルワンダの市民団体の「ルワンダ環境保護協会(ARECO)」のコーディネーターDancilla Mukakamariは言いました。

ARECOは2014年9月に、Cyamudongoに残る森を保全するため、地元住民に燃料効率の良い窯を提供するプロジェクトを開始しました。これは家庭での薪の使用量を減らし、森の木を持続不能な壊滅的な伐採から守るものです。

このプロジェクトは、国連の「クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)」が資金を提供し、バードライフが地域実施チームとして支援する「東部アフリカ山地生物多様性ホットスポット」のためのプロジェクトです。「ニュングェ国立公園のCyamudongo森林での燃料効率促進プロジェクト」と命名されました。

窯を作るため職を得た女性たち
写真提供: © ARECO

少なくとも151人(うち68人は女性)が、窯の生産に携わる地元の生協に直接雇用されました。また1,000軒の家がこのプロジェクト「一家に一台の窯」イニシアティブによる燃料効率の良い窯を受け取りました。

「これは森林保全と気候変動に良い影響を及ぼします。毎日薪として使用される木の量を減らせるからです。」とDancillaは言いました。

このプロジェクトでは窯を建設すると共に、CEPFのルワンダにおける優先サイトであるCyamudongo 森林を含む「ニュングェ国立公園」周辺のコミュニティに最新の窯を作り配布しました。

「5人家族が昔からのストーブで一日に使う薪の量は7~9kgですが、最新の窯では3.5kgで済み、年間で少なくとも1,060kgの節約になります。これは年間で森林面積0.25ヘクタールに相当するのです。」とDancillaは言いました。

多くの若者や女性およびバトゥワの原住民は、直接または地元の協同組合を通してこのプロジェクトの恩恵を受けています。

「新型の窯を調理のために使い始めてからほぼ3年がたちましたが、これがエネルギーと薪の量、そしてこれを買うお金を節約することが分かりました。私たちはCOFABRI協同組合から購入した新型窯を2台使っています。私たちはこれを誇りに思い、ほかの人にも広めたいと思っています。」とCyamudongo森林に近い場所Gitambiの農民で、受益者の一人Jean Nsengimanaは言いました。

しかし一家に一台の窯では、地元住民による森林伐採を止めさせるには足りません。1平方キロあたり推定400人が暮らすこの人口過密地域で、ARECOが配布できたのは、1,000件分がやっとなのです。

ARECOとCEPFの東部アフリカ山地の地域実施チームは、この問題を認識しており、ARECOにより実施された基本研究の結果をどのようにして次に役立てるかを考えています。

報告者: Jude Fuhnwi

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