7つの素敵な鳥の求愛行動

インドクジャク 写真提供: © Percom/Shutterstock

交尾よりも前に求愛の期間があります。ほとんどの人は鳥がどのようにして相手の目を引いているかを知りません。雄の鳥は雌を魅了するために意図された多くの素晴らしいディスプレーを進化させ、ペアの絆を強め、パートナー候補が幼鳥を育てるのにふさわしい資質があることを証明するのです。ここでは私たちの目に留まった7つの例を紹介します。

 

そのとおりです!

インドクジャク

ほとんどの鳥は、雄は性を飾り立て、雌は選ぶ側です。このような決まりが生じたのは産卵のプロセスには雌の側に膨大なエネルギーを必要とし、そのため、そのような努力が弱い子孫しか作れない雄により浪費されない様、雌は相手の選択に特に注意深くなければならないからです。

雌はつがい相手の強さ、健康、活力など彼の子孫に伝えられる特質を知るために、声や羽毛などを注意深く観察し、真剣に相手の選択に努めます。そのため、遺伝子を広める機会を最大にするために、種によっては、雄は最善の光の中で魅力を示すよう派手な求愛ディスプレーを発達させ、雌をライバルたちから引き離します。

雌から好まれる特質は、時と共に大げさになります。雄のこのプロセスの進化のコストの説明としてクジャクほど良い例、あるいは有名な例はありません。性選択が多くの世代で重ねられたおかげで、雌を得るための尾羽の飾りの輝くような特別な仕様が作り出されたのです。

 

フラッシュモブ・ダンス

ヨーロッパオオライチョウ

雄が育雛に殆んど、あるいは全く関わらない種では、雌は特に選り好みが激しく、その場合、雄はしばしば森林の伐採地に集まります。これは「レック」と呼ばれる集団求愛行動を行うためです。このような競争的行動は「レッキング」と呼ばれます。

クジャクはさておき、最も有名なレッキングをする鳥の1種、ヨーロッパオオライチョウはユーラシア大陸の針葉樹林に生息しています。雌の倍の大きさがある雄はレッキングのシーズンには、胸を膨らませ、尾羽を半円形の扇形に広げ、首を空中に延ばすなど信じられないような努力を相手を魅了するために行います。

このようなディスプレーは順位を決めるために役立ちます。戦利品(=得た雌)はアルファ♂(最有力の雄)の所有に帰すために、勝った雄は大きな支配権を確保する一方で、多くの雄が闘争の怪我や、消耗により死んでしまいます。

 

鏡の中のマイコドリ

キモモマイコドリ

 

レッキングは共通して、キジ目の鳥と関係がありますが、同じような習性はシギ・チドリ類からハチドリ類まで多くの異なる種で観察されます。彼らはインドクジャクのような社会的集団行動をするとは限りません。「激発したレック」では、雄は雌の視線の外に留まり(ただし声の聞える範囲内に)、雌の気を引くために声を上げます。

「激発したレック」は標準的なレックよりも手の込んだものになる傾向があります。雄は彼が持っている良いところを活かし、雌を説得しようとして、一層複雑なディスプレーを開発しようとするからです。熱帯アメリカに生息する小型の森林性の鳥マイコドリの多くの種の場合、雌が求める「良いところ」とは、アクロバティックで運動協調性の取れた動きです。これは雄が子孫に捕食者から逃れる助けとなる遺伝子持っていることを伝えるサインなのです。

中央および南アメリカのキモモマイコドリは、多くの目を見張るようなディスプレーを持つ種の一つです。この鳥は翼を急に動かし、上下に動き、足をマイケル・ジャクソンのトレードマークの「ムーンウォーク」をやっているような錯覚を与えるようなペースで動かすのです。

 

雪上のバレリーナ

タンチョウ

ある種にとっては、ディスプレーと求愛ダンスはペアの絆を強め、営巣テリトリーを主張する機会となります。東アジアの種のタンチョウは、生涯連れ添い、日本では貞節と長寿の神聖なシンボルと考えられています。

絆を維持するためにタンチョウのペアは、複雑で同調するダンスを踊りますが、それはむしろ型に嵌ったものではなく、通常はペアが首を後ろにそらし、ラッパのような大きな声を出して始まります。次にお互いの周りをエネルギッシュに跳んだりスキップしたりし、お互いにお辞儀をするために定期的に止まります。この儀式は繁殖期に最も普通に見られますが、一年を通して行われます。ただし、この絶滅危惧種のツルが越冬地の柔らかい雪の上で飛び跳ねる姿は特に印象的です。

 

水上歩行

クビナガカイツブリ

カイツブリ科の鳥は、相手を選ぶ時に好みがうるさいことで有名です。ペアになることに合意する前に、相手のスタミナが期待に沿うものかどうかを見極めるために2羽で複雑な求愛の儀式を行います。クビナガカイツブリのやり方の一つは、特に大規模です。彼らは20メートルほどの距離から、1秒間に20回ほども足で水面を叩いて、水の上を走るのです。

 

無鉄砲

ハクトウワシ

アメリカの自由の象徴ですが、ハクトウワシは「古い足かせ」(ここではつがい相手の意味)に極めて熱心です。彼らは一生涯連れ添い、推定離婚率は5%以下です。ただし彼らが絆を持つようになるのは、かぎ爪を結び合わせ、お互いの強さを測るための命知らずのテストを行ってからです。ペアの候補者は高空に飛び、かぎ爪を組み合わせ、お互いを死のグリップでつなぎ留めながら地上に向かって車輪のように回りながら歯止めなしに落下します。それは鼬ごっこのようで、ペアはお互いの相性と勇気をテストし、グリップを離すのは最後の瞬間です(時には死に至ることもある)。

 

ピンクのパレード

コフラミンゴ

フラミンゴ類は一夫一婦制ですが、ペアが保たれるのは1回の繁殖期の間だけです。これは次の年になると全て最初からやり直しになることを意味します。つまり、ダンスシューズに手を伸ばすところから始めるということです。唯一の問題は群全体とツー・ステップの競争になることです。

それに続くのは、鳥類界が提供できるより魅惑的で面白い光景の一つです。50~100羽の雌雄のフラミンゴの群が首を伸ばし、即興のマーチングバンドを作り、誰かの目に留まるように首を左右に振りながら気取って歩くのです。

調査の結果は、このダンスの動きは鳴禽類のさえずりと同様の性選択の役割があることが調査の結果わかっています。最も複雑なダンスの技を演じる鳥が雛を育てるための経験と能力を持っているとして、他の鳥を納得させる可能性が高いのです。これは多くの調べを持っている鳴禽類の鳥ほどテリトリーを確保するスキルがあることを示すのと同様です。

 

報告者: Alex Dale

 

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