飼い猫に鳥を攻撃されないための5つの巧妙なトリック
他の多くの国と同様カナダでも飼い猫は庭に来る鳥の主な死因です。しかしちょっとした工夫で、猫にも鳥にも安全で健康に良い環境を作ることができます。バードライフ・パートナーのネーチャー・カナダによる‘猫と鳥’キャンペーンがその方法を示します。
猫の飼い主にとって、世界中のどんな音よりも玄関から聞こえる猫が帰ってきた音ほどほっとする音はないでしょう。
猫のティドルス(典型的な猫の名前)が数時間の散歩から安全に家に戻って来た時の、カタカタという音が飼い主を安心させてくれます。しかし、ティドルスは、飼い主が望まないお土産(死んだ(もっと悪いのは死にかけた)鳥)を口にくわえて戻ってくるのです。
猫は生まれつき捕食者なので、彼らにとって自然な行動を叱っても仕方がありません。それよりむしろ、飼い猫が家に獲物を持ち帰ってくる責任は、飼い主にあることを受け入れなければなりません。
猫の首輪に鈴をつけるのは、家の外ではしゃぐのを制限するよく知られた簡単な方法の一つです。しかしネーチャー・カナダ(バードライフ・パートナー)は、飼い主はそれ以上のことを考えるべきで、猫が単独で外を歩き回ることそのものを避けるべきだと言います。
けしからぬことですか?飼い主の多くがペットの自由に制限を加えることを、けしからぬことだと思うようです。しかし、ネーチャー・カナダの‘猫と鳥’キャンペーンは、カナダの人々に、ただ猫から鳥の命を救うだけではなく、猫自身の安全と健康を守る助けになると熱心に訴えています。「私たちは猫の健康のために、何年もの間猫が単独で歩き回らないようにすることを推奨しているカナダ動物愛護協会などの組織と共に、活動しています。」と、プロジェクト・マネジャーのSarah Cooperは述べています。
「猫と鳥」イニシアティブは、猫を単独で歩き回ることを許している習慣による、猫と鳥に対する危険に関する一般認識を高めるために計画されました。屋外にいる猫は迷子になる危険だけでなく、病気、交通事故、他の猫や野生生物との喧嘩に晒されます。猫は飼い主に捨てられることが多く、カナダのシェルターには犬の2倍の猫が保護されています。捨て犬はその30%が元の飼い主により引き取られますが、猫の場合は5%以下であると言われています。カナダでは2015年に17,000頭以上の猫が安楽死させられましたが、それは帰る家が見つからなかったからです。
全てを考えると、猫を単独で外に出さないようにすることは、鳥と猫双方の命を守るウィン・ウィンの状態だと思います。しかし猫は気ままな動物です。本当に家の中だけの生活が可能でしょうか?答えはイエスです。それを実行するために役立つ5つのヒントをネーチャー・カナダは提案しています。
1.移行は徐々に
多くの猫の専門家が、屋内生活へのアプローチは徐々に行うのが最善であることに同意しています。もしあなたの猫が今現在ほとんどの時間を外で過ごしているなら、徐々に屋内にいる時間を長くするようにすることです。
猫は暖かく乾燥した場所を好むため、この移行時期を冬の初めに合わせることが出来れば最善です。春が来るまでには猫は、屋内生活に完全に慣れるでしょう。
2.刺激的な屋内環境作り
猫にとって屋内をより刺激的にすればするほど、外に出たがらなくなるでしょう。‘猫と鳥’ウェブサイトには、猫を楽しませることが出来る多くのアイディアが掲載されています。それには外を覗いたり調べたりできるようなDIY(日曜大工)の猫の棚の作り方や、猫の本能が露になる食物パズルなどが含まれています。
爪とぎ板、猫用家具、対話型の遊びなども猫に刺激を与え、幸せにする方法です。
3.ハーネス訓練で考慮すること
一見なさそうに見えますが、多くのネコがハーネス付きで歩く訓練が可能なのです(ただし最初は隣人から奇異な目で見られるかも知れませんが)。猫に怪我をさせることがある首輪と鎖よりもハーネスを使う方が良いのです。
4.猫の囲いやキャティオ(屋根と囲いのある飼い猫専用のベランダ)への投資
庭が広ければ飼い猫が屋外を楽しむことが出来ない理由はありません。猫のための囲いを買えば(または自分で作る)、屋外に安全に走り回れるスペースが作れます。カナダでは、キャティオはアウトレット店で購入できます。
5.猫に安全な庭作り
最後に、猫に安全なフェンスは、飼い猫を庭に止めておくだけでなく、他の猫の外からの侵入を阻みます。回転式アーチ状デザインのPurr…fect Fence(商品名)は、どこにでも建てられるフェンスや既設フェンスの拡張用として販売されています。世界中に出荷をしているCat Fence-In(商品名)は、猫が木に登らないようにする防護装置も販売しています。
報告者:Alex Dale
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