ニュージーランドでの油漏れ事故で自然は今も動揺している

コバシチドリ冬羽

レナ号の難破による災害から一年が経った今も、独立の自然保護団体フォレスト&バード(F & B: ニュージーランドのパートナー)は未回収のコンテナーや難破船からの油漏れによる環境への影響が続いていることに懸念しています。

F & Bの北島中央部フィールド担当のアル・フレミングはレナ号に積まれていた350台のコンテナーがまだ回収されていないと言っています。「これらのコンテナーは壊れておそらく瓦礫や毒性の化学物質を海洋環境に放出しているでしょう。」「難破船は今も岩礁の上にあり、F & Bは船からのプレンティ湾の汚染を懸念しています。」とフレミングは言います。

350トンの重油が座礁した船から漏れたことにより推定2万羽の鳥の死んだことにより、プレンティ湾やその周辺に生息する多くの種の個体群に大きな影響を与えました。「プレンティ湾の海岸、入り江、港はミヤコドリやアジサシ類など多くの海岸性の鳥の営巣地として重要です。」とフレミングは言います。

油漏れの影響で最も懸念されるのが地元ニュージーランドのコバシチドリです。「コバシチドリは個体数1,500~1,800羽の絶滅危惧種です。レナ号災害の直後に60羽のコバシチドリの成鳥をプレンティ湾から移動しました。捕獲中にそのうちの5羽が肺感染症で死にました。卵や雛はまったく海岸から移されなかったので彼らも死にました。この種の個体数が小さいことを考えれば、これは重大な損失です。」とフレミングは言います。

フォレスト&バードは中央政府、プレンティ湾地域委員会およびWWFニュージーランドと共同で油漏れで壊滅したシギ・チドリ類の個体群回復のための‘プレンティ湾シギ・チ保護3年プログラム’の活動を行っています。

有害生物防除、環境修復、学校での教育プログラム、シギ・チドリへの脅威についての人々の認識の喚起などの活動がすでに始まっています。

「今年の繁殖期とチギ・チ保護プログラムは長期的な個体群の回復にとって非常に大切です。」とフレミングは言います。

F & Bはレナ号の運営者Costamare社と保険会社Swedish Clubと共に、この地域の環境の長期的な回復のためにファンドを作る活動を続けています。

アル・フレミングは油漏れは自然への悲劇であり、F & Bは将来の惨事から確実に環境を守るための独立した見直しが開始されることを支援します。「私はレナ号事故からのレッスンが、我々が沖合いでの石油やガスの採掘を求めるなら起こりうる環境大災害をどのように避けるかを教えてくれることを望みます。」と言っています。

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