韓国でのヒガシシナアジサシの繁殖が確認されました

バードライフが保護に取り組んできたヒガシシナアジサシが韓国・全羅南道で繁殖していることが明らかになりました。

 東亜日報記事

 ※原文中の「角アジサシ」は、正式には「ヒガシシナアジサシ」です

ヒガシシナアジサシはIUCNレッドリストで絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されており、個体数は100羽ほどと推定されています。これまで、確実な繁殖地として中国浙江省の韮山列島と五指山諸島、および福建省の馬祖列島の3ヶ所が知られていましたが、それ以外の場所での繁殖確認は今回が初めてになります。

絶滅危惧種の保全を考える上で、複数の繁殖地が残されていることは非常に重要なことです。一つの繁殖地に個体群が集中していると、災害や感染症などが発生した際、大量死につながってしまいかねません。全羅南道の繁殖地では、1羽のヒナが無事に巣立ったことから、来年以降の繁殖も期待されます。新たな繁殖地として定着すれば、本種の保護活動にも大きな前進となると考えられます。

今後、バードライフでは越冬地解明などに取り組みを広げ、本種の保護活動を継続します。

■ヒガシシナアジサシに関するのこれまでの取り組み
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