渡り鳥の一大中継地、中国の黄海・渤海が世界遺産に登録されました!
2019年7月6日、アゼルバイジャンのバクーで開催した世界遺産委員会で、東アジア・オーストラリア地域フライウェイの中でも特に重要な生息地である、中国の黄海・渤海の湿地が世界遺産に登録されました。
このエリアは、東アジア・オーストラリア地域に生息する200種以上、計5,000万羽ともいわれる渡り性水鳥の大半が、渡りの時期に中継地として利用する重要な湿地となっています。しかし、急速な開発により生息地である干潟が激減し、早急な対策が求められていました。
中国の黄海・渤海を利用する渡り鳥の啓発ビデオ:Birds of the Yellow Sea
2019年5月に出されたIUCNによる評価報告書では、登録延期の勧告が出ていましたが、バードライフなどの国際NGOが中心となり、世界62の NGOから署名を集め、中国政府や世界遺産委員あてのメッセージを送付し、登録に至ることができました。
今後は生息地の保全に向け、調査研究や保全管理を推進していくことが求められます。今後も東アジア・オーストラリア地域フライウェイの渡り性水鳥の保全に向け、活動を強化していきたいと思います。