カナダの科学者が人に関連する鳥の死亡推計を発表

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写真提供:Ron Ridout

環境を守りカナダの自然遺産保全を担当する連邦政府の省庁であるカナダ環境省の科学者が人の関係する活動によりカナダでは毎年およそ269万羽の鳥が死に、2百万個の巣が破壊されていることを発見しました。人が関係する鳥の死因のほとんどは(約99%)野良ネコやペットのネコの影響と建築物、車両、電線との衝突です。

過去4年に亘り、カナダ環境省の20人の科学者チームが、人が関連した事項を直接の原因とする鳥の死の年間推定数を初めて公表可能とする大規模な分析を行いました。その結果は10月1日発行のオープンアクセスの完全電子版科学雑誌‘鳥類保護と生態学’で発表されました。この電子書籍はバード・スタディ・カナダ(カナダの共同バードライフ・パートナー)とカナダ鳥学会の支援により発行されたものです。

「鳥は生物多様性の優れた指標ですので、カナダ環境省により今回発表された論文は広範囲の生物多様性が影響を受けている地域を明らかにします。」とバード・スタディ・カナダの会長ジョージ・フィネイ博士は言いました。「これらの結果は鳥の死因に関係する重要事項を理解するための第一歩となり、これからの研究の方向性、保護活動および政策決定に情報を伝えるでしょう。」

ネコは他の原因すべてを合わせた数と同じほどの鳥を殺しています。野良ネコと飼い猫合わせてカナダでは毎年100万羽を超える鳥を殺していると考えられます。そのうちの60%以上は野良猫によるものと推定されます。地表近くに営巣したり採餌する鳥は特に猫の捕食に対して脆弱です。これらの発見が明らかにしたように、カナダでは多数の鳥が毎年ネコの犠牲になっていることから、更なる調査と保護活動が必要です。

「カナダで人の活動との関連で多くの鳥が殺されているという今日発表された穏やかならざる調査結果に私たちは非常に心を痛めています。」とネーチャー・カナダの事務局長イアン・デーヴィッドソンは言いました。「幸い、人と政府が不必要な鳥の死、特に渡りの時期にこれを防ぐことが可能なしっかりした賢明な方法があります。」

電線との衝突はカナダにおける人を原因とする鳥の死因の2番目であることが判明しています。毎年1千万羽~4100万羽が電線に衝突して死に、16万羽~80万羽が感電死し、およそ40万個の巣が電線下の除草作業により壊されています。

建築物との衝突死は3番目の原因で、毎年推定1600万~4200万羽が死んでいます。‘鳥に優しい建物のガイドライン’に従うことにより個人や建物管理者は鳥への危険を減らすことが出来ます。窓を鳥に良く見えるようにする商品や特別なガラスや手製の解決方法で日中の衝突を減らすことが出来ます。夜間の衝突を減らすにはビルの明かりを消しておくことが対策になります。

推定1380万羽が毎年カナダの道路上で車との衝突により殺されています。

カナダにはおよそ100億羽の鳥が生息し、推定2690万羽の人に関連した要因による鳥の死は個体数全体の5%以下です。ただし、この数字には他の原因による鳥の死(自然界での捕食、病気、天候あるいは生息地の喪失など)は含まれていません。

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