クック諸島 世界最大のマリーンパークを発表

写真提供:Benedict.adam / Flickr.

太平洋にあるクック諸島だ世界最大のマリーンパーク計画が始まりました。106万平方キロにもなるこのマリーンパークは、オーストラリアのグレート・バリア・リーフ海洋公園の3倍、過去2年間最大の海洋保護地域(MPA)とされてきたインド洋のチャゴス諸島の2倍にもなります。

この野心的な事業は政府系機関、TIS(クック諸島のバードライフ・パートナー)などの自然保護NGOおよび旅行業界の連合が後押しをしてきました。先週のマリーン・パーク設立の公式発表は今後何年にもわたると思われるプロセスの始まりを示したものでしょう。

人口18,000人弱のクック諸島は先ごろ行われた太平洋島嶼フォーラム参加しました。同島の首相ヘンリー・プナは開会の辞の中で、アジアー太平洋地域の政治リーダー出席の下マリーン・パークの開始を発表しました。金曜日の朝にはヒラリー・クリントン米国国務長官もこの会議に加わりました。

このマリーン・パークはツーリズム、漁業、深海採掘などの経済成長の利益と海洋における需要な生物多様性の保全とのバランスを取ることにより持続可能な開発を進めるのに必要な枠組みを与えてくれるでしょう。」とプナは言いました。

「クックの15の島は全部合わせてもワシントンDCより少し大きい程度ですが、その海域には環境的に貴重なサンゴ礁や漁場が含まれています。クック諸島の保護区域は国の水域の南半分すべてを占めます。」とTISのプログラム部長ジャッキー・エヴァンスは言いました。

集めるべき資金、科学的データ、参加すべき人々、確立すべきゾーンなど、マリーン・パークはまだ始まったばかりで、推進委員会によれば完成までに数年かかります。TISはこのマリーン・パークの建設の支援に興味を寄せている海外のパートナーと共同で活動できることを期待しています。「これは、私たちが生態的に持続可能な開発が可能な道を合意するために異なる見方の人々を一緒にすることを望んでいる旅の本の始まりです。」とジャッキーは言いました。

正確なデザインはまだ出来ていません。特別ゾーンの創設のための詳しいデータベースの作成がパークの開発委員会の次のステップです。「私たちはどの種がどこに生息しているかなどについてもっと知らねばなりません。」とジャッキーは付言しました。

世界銀行の上級海岸・海洋専門家のMarea Hatziolosはクック諸島イニシアティブは漁業ストックを保護し、ツーリズムを促進する助けになるだろうと言いました。「ここには生物多様性の保全とは別に、間違いなく経済的な側面があります。それは小さな太平洋の国々の収入を生み出すことを可能にするでしょう。」と彼女は言いました。

 

 

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