西シエンパンの森:カンボジア王国の自然の驚異

西シエンパンにはカタジロトキの世界最大の亜母集団が生息
写真提供:Jonathan C Eames

バードライフ・インターナショナルのカンボジア・プロジェクトが、ラオス国境に近い北カンボジアの遠隔地に位置する西シエンパンに設置が提案されている保護森林が世界的に重要であることを明らかにした豪華なイラスト入りの報告書を発行しました。

“カンボジア・スタントレン省・西シエンパン保護森林計画の生物多様性”はバードライフとそのパートナーが過去10年に集めたすべての生物多様性に関する情報を初めて示しています。

セコン川に沿った広大な落葉樹と半常緑樹の森を有する西シエンパンは5種(カタジロトキ、オニトキ、ベンガルハゲワシ、ハシボソハゲワシ、ミミハゲワシ)もの絶滅危惧ⅠA類の個体群が生息する世界でも極めて稀な場所です。2種のトキ類のここでの個体数は実に世界の総個体数の25%です。ベンガルハゲワシの場合は1箇所での個体数としては世界最大です。

「マッカーサー財団は西シエンパンは多くの種にとってここを失うことは保護の上であまりにも重要です。しかし、保護活動を行わなければ失われる危険性は深刻で、それゆえ私たちはこの世界でも掛け替えのないサイトの保護活動をバードライフと共に支援しているのです。」とマッカーサー財団の保護・持続可能な開発部門の理事Jörgen Thomsenは言いました。

西シエンパンは現在まだ保全が行われておらず、森林と野生生物を破壊する可能性のある経済的な土地開発権のために多くの場所が脅威を受けています。バードライフとカンボジア林業局はマッカーサー財団およびモナコのプリンス・アルベルト2世基金の支援を得て、今このサイトの長期的な持続可能な管理を確かなものにする解決策に向かって活動を行っています。

「林業局はこの報告書を、このサイトを国家森林プログラムに従って森林と野生生物資源の持続可能な管理と保護のための保護森林とし、カンボジアのミレニアム開発目標を達成するサイトの確立計画のための関係書類と考えています。」とカンボジア政府の林業局チーフのChheng Kimsunは言いました。

 

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