RAMCEA(東アフリカ・ラムサール・センター)とバードライフが東アフリカの湿地の持続可能な管理を推進
‘東アフリカ・ラムサール・センター(RAMCEA)’とバードライフは、東アフリカ地域の湿地の保全、持続可能な利用、賢明な利用を促進するために手を組みました。これはRAMCEAの地域コーディネーターおよび理事のPaul Mafabi氏、RAMCEAを運営する環境問題理事会とバードライフのアフリカ地区ディレクターのJulius Arinaitwe博士が水・環境省本部でMoU(覚書)に署名がされたことで実現しました。
MoUはRAMCEAとバードライフという二つの組織が行っている共同作業を統合・強化し、ケニア、タンザニア、ルワンダ、ブルンジ、ウガンダに及ぶ同地域の豊かな湿地を保全する彼らの活動のスピードを速め、目的を拡大するための枠組みを定めています。特にバードライフとRAMCEAに対して以下のような項目での連携に言及しています。
a) 国および地元の保護機関や団体のキャパシティ・ビルディングを行い、東アフリカ地域の湿地を保全と湿地の賢明な利用を高める。
b) 共同調査および情報、最善の実施例、教訓を共有することにより湿地の現状と傾向および生物多様性と湿地がもたらす生態系サービスに関する情報を有効に利用する。
c) 湿地のより良い計画と持続可能な利用を達成するために、湿地のリスト化と評価に使用する枠組みの開発・適用とツールの共同利用。
d) 地域内にある湿地の管理の調整を強化するためにラムサール・サイトや他の重要な湿地で活動する地元及び国の機関の地域ネットワークを作り、維持すること。
e) 湿地や関連する自然資源の賢明な利用、保全および持続可能な管理を促進する案件や試験プロジェクトを実施する。
「RAMCEAは東アフリカ地域の湿地生態系の保全、持続可能な管理、賢明な利用を促進する上で市民団体が重要な役割を担っていること理解しています。ですから、市民団体や他のパートナーのキャパシティ・ビルディングに長い経験を持つバードライフと協力することはRAMCEAがその目的を果たす上で大きな前進となるでしょう。」とPaul Mafabi氏は言いました。
「湿地とそれによる生態系サービスは地域の経済と数百万人の住民の生計の重要な要素です。けれども湿地は依然としてその恩恵があまり理解されておらず、干拓、汚染、劣化などの脅威を受けがちです。この提携を通じて、バードライフはRAMCEAが政府間に跨る組織である特徴を利用して市民社会と政府の関連部署が地域の貴重な湿地を保全するために適切で時宜にかなった活動を強化します。」とJulius Arinaitweは言いました。
報告者:Obaka Torto