オランダが欧州の自然法を守るための戦いに参加

ハーグ市のオランダ議会
写真提供: © Pieter Musterd / Flickr

オランダが本日、公式に欧州の重要な自然法である野鳥指令と生息地指令を守る11番目のEU(欧州連合)の国になりました。

今日の午後オランダ議会で行われた投票で、議員は政府に対してEUに書面を送り、これらの法規を見直すのではなく、守り、実施を改善するように告げることを求めました。

バードライフの上級政策ヘッドのAriel Brunnerは「オランダが前向きの姿勢を採用したことは野鳥・生息地指令を見直すべきであるという考えから真に手を引くことを意味します。もし誰もが見直しを望んでいないのなら、何故欧州委員会はいつまでもこの考えに固執して時間を無駄にするのでしょうか?」
「これらの法規をどのように執行すれば良いのか、また悲惨な集約農業の結果への資金の不足などの生物多様性に対する真の問題にいかに対処するべきかについて、建設的な議論の場が明確になったのは嬉しいことです。」

オランダの決定は欧州9カ国(ドイツ、フランス、イタリー、スペイン、ポーランド、ルーマニア、スロベニア、クロアチア、ルクセンブルグ)の環境大臣が10月にEUの環境コミッショナーKarmenu Vella に対して両指令を守り、その実施の改善を求めて文書を送ったことに続くものです。さらにその後、独自に書面を送ったギリシャが加わり、欧州議会の8つの政治団体のうち7団体からも同様の書面が送られました。今年の夏には記録的数となった50万人以上の人たちがパブリックコメントで両指令を支援しました。

自然指令としても知られる野鳥・生息地指令は現在欧州委員会の‘フィットネスチェック’の過程にあり、結果は2016年4月までに判明します。各国の閣僚が12月16日(水)にルクセンブルグで行われる次回のEU環境審議会でこの問題を討議する予定です。

 

報告者: Finlay Duncan

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