湿地保全活動に‘保護活動ヒーロー賞’
ディズニー自然保護基金が2015年の‘ディズニー自然保護活動ヒーロー’を発表しました。これは野生生物の保護、生息地の保全、コミュニティの教育の支援に努力した人々を表彰するものです。今年のヒーローの一人Rosabel Miroはパナマ・オーデュボン協会(パナマのバードライフ・パートナー)の会長で、彼女のリーダーシップと多くのステークホルダーとの協働により、パナマ湾の湿地を永久的な野生生物の保護地域として保全する働きかけを政府に行ってきました。
そして2015年初めに、パナマ政府がパナマ湾周辺の湿地を野生生物保護区にすると宣言したのです。パナマ政府は同時に同国で初めて環境省を創設しました。
Rosable Miroは次のように言いました。「子供のころ父がディズニーの本を買ってくれました。私はディズニーの色々なヒーローの話を読み、物事が悪くなっているように見える時でも、必ず夢が実現するハッピーエンドがあることを学びました。40年後の今、私は‘ディズニー自然保護ヒーロー’の栄誉を受けました。アメリカ大陸の渡り性シギ・チドリ類の最も重要なサイトの一つを守る私の活動は、法的保全を失うという絶望から、その保全と保護のために新しい法律を作るという喜びになりました。私たちは皆自分たちに元気を付けてくれるヒーローが必要ですが、ヒーローも又支えてくれる仲間が必要なのです。今年のディズニー・ヒーロー全員の活動は誰もが自然と人々の利益ために活動できることを示しています。」
パナマ西海岸の広大な入り江、マングローブ林、沼沢林、淡水池、広大な干潟からなるパナマ湾は毎年数百万羽の渡り性シギ・チドリ類が利用しており、ヒメハマシギの世界の個体数の30%、ミズカキチドリの同20%および北アメリカの他の34種の渡り鳥に休息場所を提供しています。
Rosabelはオーデュボン協会(米国のパートナー)から推薦されたのです。
オーデュボン協会の‘国際同盟プログラム’はパナマ地域での保護計画策定のためにパナマ・オーデュボン協会と緊密な協力関係にあります。2013年にパナマ湾が保護区の指定を失いかけた時にオーデュボンの会員が14,000通を超える手紙を主要な政策決定者に送った経緯がありました。
報告者: エイドリアン・ロング