保護活動の成功を導くオーデュボン協会のスチュワードシップ・ネットワーク

アリゾナ州チリカワ山脈でモニタリングを行う受託者
写真提供: Jennie MacFarland, Tucson Audubon Society

オーデュボン協会(米国のバードライフ・パートナー)がIBA(重要生息環境)をどのようにして保全するかということについて地方の受託者グループおよびパートナーを鼓舞し教訓を共有するための支援となる新しい‘自然保護活動の受託者用マニュアル’を発表しました。成功した保護活動として、米国全土のIBAネットワークにおける25のプロジェクトを強調し、その最後にオーデュボン協会の受託者ネットワークを挙げています。このマニュアルでは受託者により実行される基本的な保護活動の概要を述べていますが、それにはモニタリング、復元、教育と支援活動、アドボカシーと政策、保護計画、土地の保全、気候に関する情報伝達と行動などが含まれています。

1995年に米国プログラムが開始されて以来、オーデュボン協会とパートナーは米国50州すべてで2,600以上のIBAを特定しました。そこには絶滅危惧種、生息分布が狭い種、特別な生息地を必要とする種、特定のエリアに集中する種などのために重要な生息地380百万ヘクタールが含まれています。これらのサイトがバードライフの調整により科学的に特定された世界全体12,000を超えるIBAのネットワークに加わります。総合的にこれらのサイトは繁殖、越冬、渡りなど鳥のライフサイクルを通して彼らを守るためのロードマップとして役に立ちます。

IBAは私有地と公有地が混じり合って構成されているのでこれらのサイトを守るには様々な戦略が求められます。科学はこれらのサイトの特定に重要です。けれども、このプログラムの真の力は人々の関与とパートナーシップ全体での協力にあります。230以上の受託者グループと数百人のボランティアが400以上のIBAで積極的に保護活動に従事しており、その数は増え続けています。

受託者グループは鳥と生息地のリスト作成とモニタリング、サイトの復元と強化、保護計画の立案、教育と支援活動、政策と支援運動、資金集め等々に関わって来ました。私たちは鳥と生息地は多大な圧力を受けていると考えており、オーデュボン協会の2014年版‘鳥と気候’報告でも全鳥種の半分は気候変動により苦境に陥ると予測していますので、認識と行動を強化することが必要です。

保護活動の成功の秘訣として、私たちはIBAネットワークを守っている多くのボランティア、オーデュボン協会のスタッフ、パートナーの革新的活動、献身、成果に光を当てます。私たちは鳥と危機的な場所を守るにあたって含まれている特別な要素の混合を考慮して、この編集物が他のグループや個人が自分たちの成功の秘訣を作ることを指導し、促してくれることに期待しています。

報告者: Constance Sanchez

 

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