2015年度欧州バードウォッチについて知っておくべきこと
2015年10月3~4日にヨーロッパ全土からの(それ以外からも)数万の眼が、バードライフ・ヨーロッパが主催する年次イベント‘欧州バードウォッチ’で鳥の渡りの素晴らしさを目の当たりにするために空を見上げるでしょう。
夏と繁殖期が終わるとともに、鳥は南欧やアフリカに向かって飛び始めます。これは欧州全土のバーダーや科学者にとって鳥の渡りのルートや習性を観察したり数を数えたり地図を作る絶好の機会です。今年は欧州と中央アジアから30を超えるバードライフ・パートナーがこのイベントに参加する予定です。
1933年に初めて行われたこのイベントは専門的なバードウォッチャーだけのものではありません。それぞれの国の団体が鳥に興味のある人たちのために様々なイベントを行うのです。過去には国立公園や重要な野鳥生息地での探鳥会から子供たちのために鳥の声で種を当てるコンテストやバード・フェアなどのイベントが行われました。
‘欧州バードウォッチ’はあらゆる年代の人たちに鳥を観察に行って楽しみ、鳥の渡りの不思議や鳥とフライウェイの保護の必要性を示すことを目的にしています。同時に絶滅危惧種とその生息地を守るための活動にも注目を集めています。
2014年の‘欧州バードウォッチ’には欧州と中央アジアの38カ国が参加し、1,184のイベントが開催され、33,000人を超える人たちが鳥を観察し、数のカウントを手伝いました。さらに記録された鳥の数は驚くほどで、去年はこのイベントの歴史上最大の750万羽がカウントされました。
‘欧州バードウォッチ‘がどれ程重要かの証拠としては渡り鳥の保護についての関心を広めたことです。第1回からの21年間で110万人を超える人々が36,000以上のイベントに参加し、越冬のために南へ向かう6千万羽もの鳥をカウントしたのです。
各国での渡りのカウントは経験豊富なバードウォッチャーが受け持つカウント・ステーションのネットワークを通じるか、重要な野鳥生息地への探鳥会を通じて行われます。カウントされた数は各国のバードライフ・パートナーにより集計され、ヨーロッパのセンターに送られます。今年はオランダのVogelbescherming Nederlandがセンターです。センターは10月4日の夕方に速報を発表し、後日完成報告を出す予定です。
報告者: Gert Ottens
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