海の警告

スペインの海岸
写真提供: (c) Chodaboy, Flickr

数百万人のヨーロッパ人が海岸に行く(あるいはそれを夢見る)のと同時に、海が死につつあります。海の僅か5.9%が保全されているだけで、地中海ではほぼ全域で過剰に魚が取られています。今は海の保全を後退させる時ではなく、’it’s my nature’ (バードライフのit’s my nature キャンペーンはこちら)の時なのです。

海は地球の3分の2以上を覆っています。およそ世界人口の半分の人が重要なたんぱく質のかなりの部分を海に依存しています。気候変動について言えば、海は最大の炭素吸収源です。ですから生命と同義語のようなこの貴重な資源に心を配るために出来ることは全てやっていなければならいのです。そうですよね?

しかし、実際には違います。

海を守る代りに、私たちは海をあらゆる種類の廃棄物で汚染し、その資源を容赦なく略奪しているのです。

残念なことにヨーロッパも海の生命の搾取と破壊に関しては例外ではありません: EUの海洋の僅か5.9%が保全されているだけで、地中海はほぼ完全に過剰漁獲の状態です。

多分数百万人のヨーロッパ人が群をなして海水に身を浸して涼しむために海に向かう今、これこそ何故私たちが今月の問題として海の世界(特に海鳥)に献身することを決めた理由です。

ヨーロッパは何故海を気に掛ける点でこれほど悪いのでしょうか?海を守るための知識や法律がないからではありません。その代りに、短期的な経済的利益が長期に亘り科学的知識や健全な経済に影を投げかけ、そして法律について言えば・・・そうです。法律は最も無視され、今恐らく改定される途上にあります。

1992年に制定された生息地指令による自然保護区のナチュラ2000ネットワークには海洋エリアも正にその想定内に入っていました。けれども現在海洋保護区はまだ指定もされておらず、各国の政府の多くはそれを避けています。更に悪いことに、法律そのものが今攻撃されているのです。

ヨーロッパにおける環境危機でも海についてはあまりにも度々無視されています。これが私たちの’Nature Alert (自然を守ろう)’ キャンペーンが7月に ‘Sea Alert (海を守ろう)’ になった理由です。あなたが‘グリーン派(陸派)’であっても‘ブルー派(海派)’でも、あなたが海を大切に思う気持ちを表明する場は今でもwww.birdlife.org/naturealert だということを覚えておいてください。もう参加されていますね?

(報告者: Luca Bonaccorsi)

詳細はこちら

  1. TOP
  2. 世界のニュース
  3. 海の警告