2014年度‘世界渡り鳥の日’: ナトロン湖(タンザニア)、世界的ツーリズムの地
2014年度のタンザニア連合共和国における‘世界渡り鳥の日(WMBD)’は8月28日にナトロン湖の湖岸の村NgareSeroで開催されます。このイベントはバードライフ・インターナショナルとタンザニア自然資源・観光省の野生生物局および地域や地方のリーダーが共催します。資金面ではドイツ環境省、ネーチャー・コンサベーションおよび国連環境プログラム(UNEP)による国際協定であるアフリカ・ユーラシア渡り性水鳥条約(UNEP/AEWA)を通して建築・原子力安全機構(Building and Nuclear Safety: BMUB)が支援を行います。
ナトロン湖はタンザニアの観光にとってだけでなく、東アフリカ地域、実際には世界にとっても重要な場所です。同湖は多くの渡り鳥の中継地であり、東アフリカで見られる150万~250万羽のコフラミンゴが定期的に繁殖をする唯一の場所です。この個体数はコフラミンゴの世界個体数の75%です。
‘世界渡り鳥の日’のイベントは国連世界観光機関(UNWTO)による新しい世界的なイニシアティブである‘フライウェイの目的地(Destination Flyway)’を背景に開催されています。‘フライウェイの目的地’イニシアティブにより、世界全体で500億羽と推定される渡り鳥の相当数が持続可能な観光開発の恩恵を受けるでしょう。ナトロン湖は世界で8か所の試験的サイトの一つに選ばれ、アフリカではこのようなサイトは3か所だけです。‘フライウェイの目的地’イニシアティブは鳥の生息地を守ると同時に、渡りのルートに沿ったコミュニティに生計手段の機会を作り出すでしょう。
UNWTOからの派遣団が2014年3月にナトロン湖を訪れ、地元のコミュニティや他の利害関係者とこのイニシアティブに関する協議を行いました。利害関係者はこのイニシアティブを前向きに受け止めました。
「NgareSero村でのイベントはあらゆる階層の利害関係者を一つにするでしょう。政治家、地元コミュニティ、公園当局、ケニアのAEWA中心地、学生、民間部門および報道関係者が代表を送るでしょう。」とバードライフのタンザニア事務所のヘッドFestoSemaniniは言いました。「イベントを記念する行進、歌、寸劇、生徒たちによる作文大会および特別ゲストのスピーチが行われる予定です。」
年に一度の‘世界渡り鳥の日’のキャンペーンは‘移動性野生動物種の保全に関する条約(CMS: 通称「ボン条約」)’および‘アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保護条約(AEWA)’の二つの国連環境プログラム(UNEP)による野生生物に関する政府間条約により開催されます。
‘2014年度世界渡り鳥の日’は70カ国以上の国で5月10-11日に開催され、持続可能なツーリズムが真の自然の驚異の一つである‘鳥の渡り’を守る上で果たすことの出来る役割に焦点を当てました。
(報告者:policy.internairobi)